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秋田県多発性硬化症フォーラム

f0183250_22424953.jpg10月2日は秋田市で秋田県多発性硬化症フォーラム主催の医療講演会が開催されました。バイエル薬品株式会社とMSキャビンが共催でした。

40名を超える参加者があり、講演と懇談会がありました。講演は「多発性硬化症と視神経脊髄炎」という演題で、それぞれの病態や治療法の概説に加えて、生活上の注意点やメンタルケアの重要性について話しました。

患者さん対象の講演会でメンタルケアの話をするのは初めてでしたが、患者さんが告知によるショックから立ち直って病気を受入れ、治療に対して前向きに取り組むまでの気持ちの変化を理解して、医師だけでなく、家族や看護師を含むコメディカルと一緒に患者をサポートする必要性が少しでも伝えられたらと思いました。

もちろん、患者さん自身に病気に負けない気持ちになってもらうのが一番大事なのですが、患者さんも一人一人性格や考え方、価値観が違うので、講演会で一概に励ますのが適切かどうか、やや不安があります。

前日の夜に札幌で少し喉を嗄らした影響が心配されましたが、無事にしゃべりきることができました。


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by multiplesclerosis | 2010-10-02 21:26 | 講演会報告

札幌講演会

f0183250_2125080.jpg9月25日は、札幌で講演会でした。北海道医療センターの菊地先生、新野先生、さっぽろ神経内科クリニックの深澤先生、東北大から藤原先生と中島の5人のドクターが集まりました。

新野先生によるMSの話のあと、藤原先生によるNMOの話があり、最後はシンポジウムでいくつかの質問にそれぞれのドクターが見解を述べました。

さすがに、このメンバーでは気負う必要もなく、言いたいことを好きにいうことができて面白かったです。講師としては、いかなる問題も主治医との話し合いが重要であり、主治医との良好なコミュニケーションが病気の安定にも繋がる、と話すのがセオリーなのですが、どうしてもうまくいかない場合にどうすればいいのか?というありがちな難しい質問も。

さらには、インターネットにあふれる情報をどう活用するか、就労や就学をどう支援するかなど、今後の課題も沢山出てきました。いろんなことを考えさせられるいい講演会だったように思います。


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by multiplesclerosis | 2010-09-27 21:03 | 講演会報告

髄鞘再生

今日は、大阪でMSにおける髄鞘再生治療に関する小さな講演会を開催しました。

特別講演にBiogen IdecのDr. Sha Miと慶應義塾大学の中原仁先生をお招きして、髄鞘再生によるMS治療の展望を議論しました。

Dr. Sha Miが見出したオリゴデンドロサイト前駆細胞に発現するLINGO-1という分子はオリゴデンドロサイトの分化と髄鞘形成を阻害している分子であり、この分子に結合する抗体を用いてその機能を阻害することで、MSの脱髄病変における再髄鞘化が促せる可能性があるということです。

中原先生も、オリゴデンドロサイト前駆細胞に発現するFcRγという分子をモノクローナルな結合抗体を用いて刺激することによって再髄鞘化を促進させる仕組みを解明されています。また、オリゴデンドロサイト前駆細胞でTIP30という分子が増えていることでMSの再髄鞘化が阻害されている可能性も指摘されています。

これまでMSの脱髄病変では再髄鞘化されくいことはよく知られていたものの、その原因は不明でした。前駆細胞や幹細胞が脱髄病変周辺に沢山あるのになぜ再髄鞘化されないのかがわかっていなかったのです。MSの脱髄病変で再髄鞘化が成功すれば、MSの症状がよりよく回復することになります。

今日のお二人のご講演を聴いていて、近い将来再髄鞘化を促す治療法が必ず開発されるであろうことを確信しました。とても勉強になるいい講演会でした。


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by multiplesclerosis | 2010-09-05 22:55 | 講演会報告

第2回仙台MSセミナー医療講演会参加者申込開始

平成22年11月6日に仙台国際センターで開催する第2回仙台MSセミナー医療講演会の参加者申込を開始しました。
参加費は無料ですが、事前に参加登録することが必要となります。
参加ご希望の方は下記サイトより参加申請を行って下さい。

http://www.ms.med.tohoku.ac.jp/seminar.html


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by multiplesclerosis | 2010-08-03 16:56 | 講演会情報

第9回MSワークショップ

f0183250_21283059.jpg7月31日と8月1日の1泊2日で、仙台エクセルホテル東急を会場に第9回MSワークショップが開催されました。
主に多発性硬化症の臨床に関わる全国の専門医が70名ほど集まり、2日間濃厚なディスカッションが繰り広げられました。

初日は午後から、MSの対症療法に関するグループディスカッションがあり、すべての参加者を6グループに分けて、それぞれ「痙性・痙攣・振戦」、「うつ・精神障害」、「認知機能障害」、「排尿障害・便秘」、「性機能障害」、「疼痛・感覚障害」について現状と問題点、治療法などについてまとめました。どのグループも1か月くらい前からかなりの調査をしてくれていて、夕方の最終発表はいずれの発表もとても熱意を感じましたし、勉強になるものばかりでした。


f0183250_21292122.jpg対症療法はエビデンスを作るのが難しく、研究対象にもなりにくいため、大きな学会で取り上げられることは少ないテーマです。今回多くの専門医が集まった中でかなりの時間を割いて討論出来たのはとても有意義であったと思います。患者さんのQOLは病気の後遺症の程度に依るところが大きく、対症療法は急性期の抗炎症療法や進行抑制の免疫調整療法以上に大切であることは誰しも認識しているところです。
関連して、教育講演として滋賀医科大学泌尿器科の荒木勇雄准教授に神経因性膀胱のお話をいただきました。


f0183250_2272667.jpg2日目は、「インターフェロンベータの適正使用を考える」というテーマでパネルディスカッションを行いました。事前に参加者にご自身のMS診療に関するアンケートを施行し、その集計結果を基にパネリストを中心に議論を交わしました。

主な論点は、CISからの治療開始の是非とその適応病態でしたが、診断基準の問題、特定疾患申請の問題、病型の問題、抗アクアポリン4抗体測定の問題など、単純には片づけられない問題が多く存在しています。今回のディスカッションで、専門医の間でもその対応が異なる場合があるのがよくわかりました。どれが正しくてどれが間違っているということではありませんが、患者さんとよく話し合って、お互いが納得できる治療方針を決めることが最も大事であると皆さん思っているのは確かです。

今回のパネルディスカッションにおいて、多くの専門家の共通した意見として、1.MSであっても抗アクアポリン4抗体の測定は一度はしておくべきである、2.脳に10個以上の病変があり、オリゴクローナルバンド陽性のようなMSを強く疑うCISは早期にインターフェロンを開始するべきであり、それが可能となる診断基準や特定疾患申請基準を作成するべき、3.抗アクアポリン4抗体陽性の患者さんに新規にインターフェロンを導入するのは避けるべき、などがありました。

例年ですとこの時期の仙台は全国の先生方にとっては避暑になるはずでしたが、今年は例年よりも気温が5℃以上高く、今日も蒸し暑い真夏日でした。


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by multiplesclerosis | 2010-08-01 22:09 | 学会報告

土浦多発性硬化症医療講演会の報告

f0183250_1611314.jpg 昨日(平成22年7月25日)午後に茨城県土浦市(土浦駅前のホテルグリーンコア)でMSキャビンと共催の医療講演会を開催しました。外はとても暑かったのですが、50名以上の方々が参加者してくださいました。

はじめにMSキャビンの中田郷子さんの司会でシンポジウムとしてMSとNMOの病態、症状や治療などについて筑波大学神経内科の玉岡 晃先生と二人で解説しました。玉岡先生はMSの病態や臨床症状についてビデオやスライドでわかりやすく解説されました。私は主にNMOの特徴について述べました。

そのあと玉岡先生の司会で私がMSとNMOの研究状況ということで最近の知見を紹介しました。MSとNMOいずれにおいても早期診断と治療が長期予後の改善という観点から重要であることをお話ししました。MSでは、初発時(CIS[シーアイエス]と呼ばれています)、たとえば視神経炎で発症した時の脳MRIでMSらしい脳病変が1個以上あると、無治療ならばその後80%の症例は再発が起こり臨床的に確実なMSに移行することがわかっています。またCISの時点で脳MRIのT2高信号病変が多いほど、自然経過では20年後に歩行に介助を要する症例の割合が高くなるというデータもあります。

会の中ではいろいろなご質問をいただきました。その中でNMOにおけるリツキシマブによる治療についてのご質問がありました。リツキシマブはBリンパ球の表面にあるCD20という分子に対するモノクローナル抗体で、この薬を数カ月毎に点滴静注することにより末梢血中のBリンパ球はほぼ消失します。それに伴いNMOの再発がほとんどなくなった症例が報告されており、また他の免疫抑制剤が無効だった場合でもこの薬が有効な例がかなりあるといわれていますので有効性の高い治療法といえます。欧米ではMSにおいても有効性が報告されています。一方、Bリンパ球がほとんどゼロになってしまうので、時に重症の感染症が起こることがあり、また長期的には悪性腫瘍の発生率が高くなる可能性もあります。すなわち長期的な安全性についてはまだ十分明らかにはなっていないのが実情です。さらに日本では、悪性リンパ腫の治療薬としては承認されていますが、NMOやMSの治療薬として保険適用になってはいませんので、その高額な治療費をどうするかも大きな問題です。この薬をわが国の臨床現場でどうやって使えるようにしていくかはこれからの課題です。

玉岡先生、また会場の設営や運営に携わっていただいたMSキャビンの皆さん、ボランティアの皆さんに心から感謝いたします。(藤原)


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by multiplesclerosis | 2010-07-26 16:09 | 講演会報告

さいたま多発性硬化症講演会

f0183250_2351430.jpg今日は、MSキャビンとの共催という形で、さいたま市で講演会を行いました。
会場は"ラフレさいたま"で、とてもきれいな場所でした。

100名を超える参加者があり、講演会としてはかなり大きな規模になりましたが、司会の埼玉医科大学総合医療センターの野村教授が絶妙のトークで会場を盛り上げてくれて、とても和やかな雰囲気で進行したのが印象的でした。

東京女子医大の清水先生の講演はとても歯切れがよく、非常にわかりやすく解説されるのでとても感心いたしました。女性に多い病気なので、妊娠や出産などの女性特有の問題に関しては、やはり女性の先生のお言葉に説得力を感じます。

今回の講演会では、MSの講演とNMOの講演を分けて行い、私(中島)がNMOのパートを担当しました。NMOに関する講演はまだそれほど開催されたことがありませんので、初めてその病名を聞く人でもわかるように基本からお話しました。したがって、よく勉強されている方には少し物足りない内容だったかもしれません。

会が終わって、会場を出るころにはスコールのような大雨でした。幸い、濡れずに帰って来れましたが、さいたまは予想通りに蒸し暑くて汗が大変でした。


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by multiplesclerosis | 2010-07-04 23:57 | 講演会報告

第10回メトロポリタン神経免疫フォーラム

東京の六本木ミッドタウンで開催された第10回メトロポリタン神経免疫フォーラムに講師として招かれ参加して参りました。

東京、横浜周辺の神経内科医の先生方約60人が集まり、神経免疫疾患の症例検討が目的の会合です。僭越ながら、会の初めに「多発性硬化症の早期診断と鑑別診断」という演目で講演を行いました。

MSやNMOにそれほどなじみのない先生方も参加されているということでしたので、MSの早期診断とインターフェロン開始のタイミング、NMOとの鑑別の注意点、NMOのMSとの治療法の違いなどを強調して概説しました。MSやNMOをよく診ていられる先生には物足りない内容だったかもしれません。

症例検討会で提示された4症例はいずれも珍しい症例で、とても勉強になりました。中島


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by multiplesclerosis | 2010-06-25 23:27 | 講演会報告

今年の講演会予定

今年は当講座とMSキャビンとの共催で、全国各地での講演会開催が予定されています。
お近くにお住まいの方はぜひご参加ください。

7月4日(日)さいたま市(ラフレさいたま)
7月25日(日)土浦市(ホテルグリーンコア土浦)
9月12日(日)高松市(香川シンボルタワー)
9月20日(月)静岡市(グランシップ)
9月25日(土)札幌市(アキュ(ACU))
10月2日(土)秋田市(アルヴェ)
10月3日(日)横浜市(崎陽軒)
10月10日(日)山形市(テルサ山形)
10月16日(土)名古屋市(TKP名古屋ビジネスセンター)
11月6日(土)仙台市(仙台国際センター)
11月13日(土)宇都宮市(栃木県総合文化センター)
11月27日(土)鹿児島市(鶴陵会館)
11月28日(日)郡山市(チサンホテル)

詳細は当講座ウェブサイトMSキャビンのサイトを参照ください。


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by multiplesclerosis | 2010-06-16 22:48 | 講演会情報

多発性硬化症勉強会

2月5日、仙台のホテルJALシティ仙台で仙台市内の病院に勤務する看護師向けに多発性硬化症の勉強会(講演会)を開催しました。

講師は、広南病院の佐藤滋先生、東北厚生年金病院の藤盛寿一先生、東北大神経内科の中島の3人で、それぞれ「多発性硬化症の病態と治療」、「NMOの病態と治療」、「MSの日常生活の注意と心のケア」という演題で20-30分の講演を行いました。

東北大学病院、広南病院、東北厚生年金病院から看護師、薬剤師など30名以上の参加があり、みんなとても熱心に聴講されていました。

今回の勉強会の主な目的はMSやNMOをよく知ってもらうことと、MS診療における心のケアの必要性を看護師さんたちに認識してもらうことでした。MS患者さんからよく聞く質問や悩みを紹介しながらその対処法などを説明したことで、その必要性が幾分でも伝わったのではないかと思います。個人的にはとても有意義な勉強会になりました。

来年以降も更に発展した勉強会が続けられるようにして行きたいと思います。


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by multiplesclerosis | 2010-02-07 20:57 | 講演会報告
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