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Cosmic Expert Seminarのご案内

平成27年7月11日(土)のSendai Conference 2015が終了後に、会場を移してNMOの抗体検査や小児NMOSDに関連した講演会と情報交換会を開催します。
興味のある医療関係者であればどなたでも参加可能ですので、奮ってご参加下さい。


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by multiplesclerosis | 2015-06-05 17:56 | 講演会情報

高知多発性硬化症医療講演相談会の報告

f0183250_16311256.jpg 先週の土曜日(平成27年2月7日)に「高知市文化プラザ かるぽーと」にて、多発性硬化症医療講演相談会が開催されました。この会は、こうち多発性硬化症友の会、高知大学医学部老年病・循環器・神経内科学講座神経内科学部門、東北大学大学院医学系研究科多発性硬化症治療学寄附講座が主催し、高知県難病団体連絡協議会と全国多発性硬化症友の会が共催し、また高知県、高知市、高知県薬剤師会、高知県医師会のご後援を得て行われました。
 前日に徳島を中心に地震があり高知も震度3の揺れが観測されましたが、当日は体に感じられる余震もなく穏やか一日でした。

f0183250_16311530.jpg 会の冒頭では、まず主催者の代表である「こうち多発性硬化症友の会」代表の田村大作さんと来賓の高知県難病団体連絡協議会理事長である竹島和賀子さんのご挨拶があり、それから講演会が始まりました。はじめに「神経難病の現状」に関して高知大学医学部老年病・循環器・神経内科学講座神経内科学部門教授の古谷博和先生がご講演なさいました。古谷先生は、一年半前に福岡から神経内科の教授として赴任され、高知県の神経内科医療の充実と発展のために日々東奔西走していらっしゃいます。ご講演では、高知県の人口分布、神経内科医の数が少ないことや分布が都市部に偏在していることや他県との比較、また新たな指定難病の概要などをわかりやすく解説されました。続いて藤原が「多発性硬化症と視神経脊髄炎について」と題して、これらの疾患の臨床症状や検査所見、治療の現状などについて講演しました。そして最後に「東日本大震災そのとき難病者と患者会」について、全国多発性硬化症友の会副会長、一般社団法人日本難病疾病団体協議会理事の佐藤仁子さん(宮城県仙台市在住)が自らの経験を話されました。その後は休憩をはさんで、参加者の自己紹介や医療相談が行われました。
 昨年後半から田村さんを中心にこの会の開催に向けて企画準備が行われ、 短い時間でしたが充実した会合でした。今後もこのような会を通して、高知県の患者さんの交流やMSやNMOの診断と治療、関連する医療福祉制度とその利用などについて最新情報を提供できればいいなと考えております。関係者の皆さま、ありがとうございました。(藤原)


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by multiplesclerosis | 2015-02-09 16:51 | 講演会報告

第6回仙台MSセミナー医療講演会

平成26年10月25日(土)13:30~TKPガーデンシティ仙台ホールB(アエル21F)にて多発性硬化症の医療講演会を開催します。

講師は絵本「ママなんで?びょうきのママにききたいの」の著者で、多発性硬化症患者かつ放射線科医の阿部円香先生(九州がんセンター放射線治療科)と、慶応義塾大学医学部神経内科の中原仁先生です。

会の後半では、仙台市内のMS専門医5人を加えたメンバーでパネルディスカッションを行い、会場からの質問にもお答えします。

多発性硬化症に興味のある方、関心のある方ならどなたでも参加可能です。奮ってご参加下さい。

講演会の案内チラシ
http://www.ms.med.tohoku.ac.jp/seminar.html

WEBでのお申し込み
https://www.facebook.com/tohokumultiplesclerosis/app_374408005932851
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by multiplesclerosis | 2014-09-17 17:43 | 講演会情報

第4回仙台MSセミナー医療講演会報告

f0183250_1912363.jpg平成24年10月27日に第4回仙台MSセミナー医療講演会をとても見晴らしのいいアエル21階のTKPガーデンシティ仙台で開催しました。参加人数は90名近く、初めて参加された方もとても多かったようです。

今回の講演は、北海道医療センターの臨床研究部長である新野正明先生に多発性硬化症の病気の原因や治療法について、さっぽろ神経内科クリニックの西山和子さんに多発性硬化症患者さんのサポートについて、当教室の三須先生に視神経脊髄炎の研究についてお願いしました。

講演後は、初めての試みとして、パネルディスカッションを行いました。新野先生、西山さん、三須先生の他、藤原教授、広南病院の佐藤滋先生、東北厚生年金病院の藤盛寿一先生にもパネリストに加わってもらい、フィンゴリモドについて、これから期待される新薬について、iPS細胞について、後遺症について、医療機関との付き合い方について、のご意見を聞かせていただきました。会場からの質問もあって、いい内容だったと思います。

これからアンケートを集計し、来年の計画に生かしていこうと思います。


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by multiplesclerosis | 2012-10-28 19:14 | 講演会報告

イギリス訪問

f0183250_22445173.jpg 2012年7月24日から29日までの4泊6日でイギリスのリバプールにあるWalton CentreとオクスフォードにあるJohn Radcliffe病院を訪問しました。
 イギリスは、以前から国の公共医療サービス(NHS)によって健康状態や支払能力に関係なく、国民は医療サービスにアクセスできるシステムが確立しています。ただ、日本と同様、NHSの資金繰りには大きな問題があり、10年くらい前までは医師不足もかなり深刻だったようです。今回Walton Centreでの講演に呼んでくれたAnu Jacobはインド出身で、NHSによる医師不足解消のため招聘された専門医の1人です。こうした海外からの専門医の招聘や、地方病院の待遇改善などによって、最近は医師不足も徐々に解消されつつあるようです。それでも、英国全土における神経内科専門医は600名ほどにすぎずません。Walton Centreは、英国で唯一の神経疾患を専門とした拠点病院(ハブ)で、神経内科専門医が30名以上在籍し病院全体で140床ほどあるそうですが、周辺の病院(サテライト)と病診連携(NHSトラスト)を形成しています。Walton Centreには神経内科、脳外科、リハビリ科などがあり、このトラストにより、マージーサイド、チェシャー、ランカシャーとマンチェスタの一部、マン島、北ウェールズの地域を含む350万人の人口をカバーしています。

f0183250_22454726.jpg Walton CentreにはAnu Jacobの他にも何人かMS専門医がいて、数多くの臨床研究(治験)に携わっていました。外来には日帰り患者用のベッドが20床あり、入院が必要ない患者さんの投薬(点滴)、検査(腰椎穿刺、MRI、電気生理)などをまとめて行っています。毎週水曜日に神経内科医が集まるGrand Roundがあり、午前中に症例検討、昼食時にビジターの講演を行っているそうで、今回その講演に呼ばれました。日本における神経内科の医療状況、日本のMSの特徴、OSMSからNMOへの概念の変遷、非典型的MSの実例などを1時間かけて話しました。関連病院のレジデントが集結する日だったため50人もの聴衆があり驚きましたが、和気藹々と楽しい雰囲気で質疑応答できたのが印象的でした。
 Oxford大学のJohn Radcliffe病院はとても大きな病院で、Churchill Hospital、Nuffield Orthopaedic Centre、Horton General Hospitalとともにオクスフォード周辺の地域医療を担っています。神経内科はヨーロッパで最も大きい臨床神経学の講座であるNuffield Department of Clinical Neurosciencesの一部であり、最先端の基礎研究と臨床研究が行われています。2年前にも一度訪問しており、以来いくつかのNMOに関する共同研究をAngela Vincentのグループと行って論文を発表しています。John Radcliffe病院神経内科のGrand Roundは毎週金曜日にあり、午前中に抄読会と症例検討会、お昼前にビジターの講演を行っているようです。講演にはAngelaのグループの他、約30人ほどの神経内科医やナースが聴きに来てくれて、非典型的なMSや軽症のNMOの診断や病因について多くの質問がありました。

f0183250_22461964.jpg 滞在期間中にオリンピックが開幕し、学生は夏休みで、街には観光客があふれていました。リバプールではAnu Jacobの自宅に宿泊し、オクスフォードではJacqueline Palaceの築300年の自宅に招かれてホームパーティーが開催され、Maria Isabel Leiteの自宅ではポルトガル人の神経内科医が集まってポルトガル料理をご馳走してくれました。オクスフォードではKeble Collegeに宿泊し、オクスフォードで最も大きい古い講堂で朝食をいただきました。奇跡的に滞在中一度も雨が降ることなく、有意義な出張となりました。



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by multiplesclerosis | 2012-08-01 22:54 | 講演会報告

MSの日曜診療

f0183250_11311557.jpg 先日札幌で北海道MS・NMO医療フォーラムが開催されたが、その翌日(H24年7月22日、日曜日)にさっぽろ神経内科クリニック(深澤俊行院長、クリニックを運営する医療法人セレスのウエブサイトはhttp://www.ceres21.jp/)の日曜診療を見学させていただいた。数年前の冬に初めて訪問させていただいたころは、クリニックの周囲の土地は空き地だったが、現在は開発が進みまわりには個人の住宅がずらりと並んで建っている。さっぽろ神経内科クリニックは数百例のMSを含めた神経難病の医療に積極的に取り組んでおられ、基本的に土曜日と休日が休診日で、月曜日から金曜日と日曜日に診療が行われている。医療フォーラムの深澤先生のご講演では、先生ご自身のMS患者さん全体のうちの4割が日曜日に受診していらっしゃるとのデータが紹介された。

 神経疾患の中でもMSはパーキンソン病やアルツハイマー病等の神経変性疾患に比べて発症年齢が若く、20歳代の発症が最も多い。世の中の仕事の勤務時間は職種や職務内容により実に様々であるが、日曜日が休日である仕事はかなり多い。そのため平日の受診となると患者さんは仕事を休まなければならないことがしばしばであり、そのこと自体が就職しやすさや仕事の継続、あるいは職場での人間関係などに多少なりとも影響する場合も少なくないであろう。そこでさっぽろ神経内科クリニックでは、仕事についている患者さんからの要望の多い日曜日の診療(平日と同様に基本的には予約制)を行っているとのことである。日曜日の午前中にクリニックを訪問させていただいたが、若い患者さんが多く、また予約制であることもあり外来の待合室が混みあっておらずゆったりとしていたのが印象的だった。また機能的でセキュリティーのしっかりした電子カルテが導入されており(写真、診察室での深澤先生と私)、以前の脳脊髄MRI所見など検査所見の経過を追っての比較が容易にでき、必要があれば出張先からでも患者さんのカルテのデータにアクセスすることも可能であるという。

 深澤先生のお話しでは、日曜診療実施のためにはまずこの件に関するクリニックの職員の皆さんの共通の認識が土台となり、そのうえで外来受け付けや診察室の看護スタッフのみならずリハビリやMRI検査などの勤務のやりくりを行うことが必要であるとのことだった。総合病院ではこのような休日診療の実施は容易ではないが、患者さんのニーズに合ったMS医療という点で大いに参考になった。(深澤先生、外来の宿南さん石川さんはじめクリニックの皆さん、見学させていただきありがとうございました)(藤原)


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by multiplesclerosis | 2012-08-01 11:33 | 講演会報告

MS虹の会総会が開催されました

f0183250_1958693.jpg4月28日に仙台市福祉プラザでMS虹の会の総会と講演会が開催され、海外出張中の藤原先生の代わりに久しぶりに中島が参加し、1時間の講演も行いました。顧問でいらっしゃる広南病院の佐藤滋先生も出張先の長崎から直接駆けつけてくれて、一緒に医療相談に応じました。

MS虹の会は宮城県を中心に、東北地方のMS患者さんが集う患者会で、たしか会員数は40人程度と認識しています。(違ったらすみません)
会員同士のつながりや交流を大事にしている歴史のある会で、年に数回交流会を開催していらっしゃいます。藤原先生と佐藤滋先生が顧問となって、講演による情報提供や医療相談を長年続けています。


f0183250_19583271.jpg今日の講演会は市から委託された難病医療相談会も兼ねており、仙台市の健康福祉局の相談係の方も参加されました。仙台市在住の患者さんにはダイレクトメールで案内が送付され、そのためか今日の講演には50人近い参加者があったようです。

次回は10月28日に秋の集いがあって、お誘いを受けましたので、参加させていただこうと思います。


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by multiplesclerosis | 2012-04-28 20:32 | 講演会報告

第8回多発性硬化症フォーラム

f0183250_2335864.jpgMSキャビン主催で、六本木アカデミーヒルズ49で開催された第8回多発性硬化症フォーラムに参加してきました。
第2会場の午前中のセッションを担当し、「視神経炎」(近畿大学の中尾雄三先生)、「NMOの痛みの病態と治療」(中島)、「血液浄化療法」(埼玉医科大学総合医療センターの王子聡先生)、「ホームページに寄せられたQ&A」(中島)の4つの講演を企画させていただきました。進行は藤原教授です。


f0183250_23403020.jpg中尾先生のご講演では、視神経炎の診断における中心フリッカー値の測定と、瞳孔異常の重要性が強調され、他の病態との鑑別において必須の検査であることがよくわかりました。また、中心フリッカー値の低下が視力の低下に先行することから、異常を感じたらまず中心フリッカー値を測定することを勧めておられました。眼科の先生方の間でも抗アクアポリン4抗体の重要性はかなり浸透しており、多くのNMO患者さんが眼科で見いだされるようになっています。たとえ視神経炎の既往しかない場合でも、抗アクアポリン4抗体陽性であれば、NMOとして神経内科を併診するべきだと言うお話を聞いて、とても嬉しく思いました。


f0183250_23385121.jpgNMOの痛みの病態と治療では、「慢性疼痛治療ガイドライン」に沿った治療法の選択をお話しました。また、NMOの痛みが生活の質(QOL)を低下させ、歩行や生活を楽しむといいったことに影響していることもお話しました。神経内科では満足な痛みの治療を受けられないこともあり得るので、積極的にペインクリニックに相談することもお勧めしました。痛みの治療法の開発は再発予防の治療法開発と同じくらい重要な課題です。

王子先生の血液浄化療法の解説は非常にわかりやすく、単純血漿交換と免疫吸着療法の違いがよく理解できたと思います。また、埼玉医大で勧めている免疫吸着療法の早期導入はとても治療成績がいいので、重症の患者さんの場合の標準的な治療法になりうるかもしれません。

今日はとても天気が良く、六本木ヒルズからは富士山がきれいに見えました。


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by multiplesclerosis | 2011-12-11 23:43 | 講演会報告

“高知多発性硬化症医療講演会”こうち多発性硬化症友の会との共催

f0183250_18414789.jpg 先週の土曜日(12月3日)に高知でこうち多発性硬化症友の会の皆さんと共催で、高知市のお隣の南国市で医療講演会を開催しました。高知ではおととしに続いて2度目の医療講演会でした。かぜぎみで体調は今一つだったのですが、早朝に自宅を出発しなんとか仙台空港から伊丹を経由して、午前11時ごろに高知龍馬空港に到着しました。こうち多発性硬化症友の会の代表の田村大作さん、渡辺さんが出迎えてくださいました。午後の講演会まで少し時間があったので、まず車で坂本龍馬記念館に連れて行っていただきました(写真1)。土佐藩を脱藩した無役の青年が時を武士の世の中から明治へと動かし日本の近代化の基礎をつくり、さらに今日でも多くの観光客をこの町に呼び込んでいることは、驚き以外の何物でもありません。

f0183250_18431621.jpg NPO法人高知県難病団体連絡協議会事務局長の竹島和賀子さんなどとも一緒に昼食をいただいた後に講演会場である南国病院(写真2)へと向かいました。副院長で神経内科部長の吉村公比古先生は前回も会場をお世話してくださいましたし、アクアポリン4抗体陽性症例のご経験もあり、診断や治療のことなどいろいろお話ししました。


f0183250_18435754.jpg 講演会には県内各地と愛媛県から40名ほどの方がご参加いただきました。まずMSとNMOについて、臨床症状やMRI所見、アクアポリン4抗体、両疾患の治療などについて1時間ほどお話ししてから、質問を受けました(写真3)。MSやNMOの症状や診断のこと、新たに承認された経口薬フィンゴリモド(イムセラ/ジレニア)などいろいろご質問をいただきました。
 東日本大震災のことにも少し触れたのですが、高知でも南海地震は既に現実的な脅威としてとらえられており、様々な対策が検討されハザードマップなども作成されているとのことでした。そのような震災時にMSやNMOを含めて神経難病の患者さんがどのように安全に避難し、治療が中断しないようにできるか、大きな課題です。

 その後、会の皆さんと夕食においしい土佐料理を食べながら歓談しました。皆さんがこのような会の活動を通して多くの人たちとの交流を楽しみ、自分自身のやりがいと感じていらっしゃることがよくわかりました。また土佐の男性のみならず、女性の豪快さにも驚きました。翌日は早朝に有名な日曜市の露店で名物の生姜などを買い、田村さんご夫妻に空港まで送っていただき帰路に着きました。
 高知の皆さん、本当にお世話になりました。(藤原)


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by multiplesclerosis | 2011-12-06 18:46 | 講演会報告

仙台NMO勉強会

f0183250_1931320.jpg7月16日に仙台市のトラストシティで仙台NMO勉強会が開催されました。海外から6人、国内からは60人以上の参加者があり、とてもいい議論が出来たと思います。

海外からは、アメリカのテキサス州ダラスにあるテキサス大学サウスウェスタン医療センターのGreenberg先生、イギリスのオックスフォード大学から、Leite先生とWaters博士、イギリス・リバプールにあるウォルトンセンター病院からJacob先生、韓国ソウル市郊外のイルソン市にある韓国国立癌センターのHo Jin Kim先生とWoojun Kim先生が参加してくれました。

Greenberg先生は以前のブログでも紹介しましたが、ガシー・ジャクソン財団に協力して全米のNMO患者登録をまとめています。これから開発される新規の薬剤について、少人数で有効性と安全性を確認する効率のいい臨床試験のあり方についての提言がありました。

Leite先生はポルトガルの出身の神経内科医で、主に自己抗体が関与した神経疾患が専門です。重症筋無力症や自己免疫性脳炎、視神経脊髄炎などの病因に関わる自己抗体の解析をされている一方で、NMO患者さんの臨床情報をまとめておられます。当院との共同研究で、経過や臨床病型における年齢や他の自己免疫疾患の合併などの影響の解析をご報告いただきました。

Waters博士はVincent教授の下で長年自己抗体の解析をされておられます。抗AQP4抗体についても様々な測定方法を使用して解析しており、今回はMayoクリニックと共同で、同一サンプルを用いた2施設での測定感度比較研究を報告していただきました。世界的に標準となっているMayoクリニックの免疫組織染色法の感度が48%程度だったのに対し、当院でも採用している形質導入細胞を用いた間接蛍光抗体法やフローサイトメトリーを用いたFACS法の感度は約75%と非常に感度が高いことが明らかになりました。ELISA法の感度も70%以下と不十分であり、診断目的にELISA法は用いるべきでないと強調されていました。

Jacob先生はインド出身の神経内科医で、以前にMayoクリニックでフェローをされた時にNMOに対するリツキサンの効果や、ミコフェノール酸モフェチルの効果を報告されています。第一選択にプレドニンとアザチオプリン(イムラン)の併用かミコフェノール酸モフェチル(セルセプト)、第二選択にリツキサン(リツキシマブ)、第三選択でミトキサントロン(ノバントロン)、それ以外のオプションとして定期的な血漿交換やIVIGが期待されるというお話で、非常に臨床的に役立つお話でした。

f0183250_196271.jpgHo Jin Kim先生は100人以上のNMO患者さんを治療されていますが、30人の患者に対してリツキサンを投与されており、その有効性を報告されました。この内容はつい最近のArchives of Neurologyに掲載されています。頻回に血中のメモリー型B細胞を測定し、その割合が0.05%を超えたところで、少量のリツキサンを追加投与し続ける方法で、年間のリツキサン使用量の減少と、著明な再発予防効果が得られるという報告です。今後のスタンダードな投与方法になりそうですが、高価なのと、長期的な安全性についての懸念があるので、第一選択にはならないとのことでした。

日本からは、京大の小森先生、千葉大の鵜沢先生、近大の宮本先生、埼玉医大の王子先生、精神・神経センターの千原先生、阪大の木下先生の6人の先生方に研究内容をご発表いただきました。いずれのご発表もすごくまとまっていて分かりやすく、海外からの先生たちと白熱した議論が出来てよかったと思います。

会議は昼過ぎから5時間続きましたが、その後も午後9時くらいまで、ホテルのラウンジで食事をしながら議論が続きました。多くの参加者が最後まで残って情報交換することができた様子で、有意義な1日になれたのではないかと思います。


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by multiplesclerosis | 2011-07-17 19:16 | 講演会報告
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