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抗AQP4抗体測定について

平成25年11月1日から,民間の検査会社でELISA法で保険点数1000点で行えるようになりました。

また、細胞を持用いた方法(Cell-based Assay法)での抗AQP4抗体検出においても、民間の検査会社で受け付けています。そちらも併せてご活用いただけますと幸いです。
なお抗AQP4抗体に関する研究については、引き続き御相談に対応させていただきます。よろしくお願いします。

結果を学会もしくは論文発表に用いる際は必ずご連絡ください。測定コストは当講座研究費を充てておりますので、結果を用いた研究(症例報告を含む)は原則共同研究としての扱いをお願いしています。

http://www.ms.med.tohoku.ac.jp/aqp4ab.html


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by multiplesclerosis | 2014-11-12 21:35 | お知らせ

第65回米国神経学会の報告

f0183250_19262235.jpg第65回米国神経学会(American Academy of Neurology, AAN)が、2013年3月16日から23日までカリフォルニア州サンディエゴのコンベンションセンターで開催されました。仙台を出るときは冬用コートを着ていましたが、サンディエゴはとても温かくコートは不要でした。AANは世界最大の神経内科の学会であり、MS、NMOのみならず神経内科領域のあらゆる疾患の臨床、病態、治療など関する最新情報の発表が行われました。
当科からは黒田先生、ダグラス先生と藤原が参加しました。
 
MSのトピックスもたくさんありますが、以下にはNMOに関するいくつかの話題を紹介します。
NMOに関する教育コースでは、メイヨークリニックのピトック先生が具体的な症例を提示し、アクアポリン4抗体検査としてELISAでの低い値の陽性の場合は、実際には臨床やMRI所見からはNMOではなくてMSと判断され治療した症例が紹介されました。すなわち検査結果が偽陽性だったということです。逆に検出感度が低いための偽陰性の場合もあり、注意が必要だということが指摘されました。
 
日本からのポスター発表では、東京女子医大の清水先生の日本人のNMOの患者さんの妊娠出産時の再発率に関する研究が特に注目され、学会のハイライトに選ばれました。NMOの患者さんの多くは女性ですが、特に出産後の半年には妊娠前や妊娠中の時期に比べて再発が著明に増加する傾向が見られました。これまで、胎児への影響を考えて妊娠したら基本的にすべての薬をやめるというのが一般的な考え方でしたが、この結果をみるとNMOの患者さんが無治療で出産に向かうのは危険だと思われます。そこで最近当科では、アクアポリン4抗体陽性の患者さんが妊娠したら、ステロイドやイムランの内服を継続して再発予防を続けながら妊娠出産することを個々の患者さんと相談しながら進めています。胎児の安全と共にお母さんとなる患者さんの病状が悪化しないように注意を払うことが重要と考えています。

f0183250_19274075.jpgダグラス先生は、多数例における高感度のアクアポリン4抗体検査の結果から、現在のNMOやNMO Spectrum Disorderの基準を満たさない症例の中にも一部は抗体陽性例があることを報告しました。これは従来のNMOの概念より広い範囲の患者さんがこのグループに属することを示しており、特に治療を選択する上で重要です(MSの治療薬でNMOが増悪することが報告されていますので。)。発症早期にアクアポリン4抗体検査を実施することの大切さを再認識させる研究結果といえます。

NMOの新たな診断基準を作成するための国際委員会も開催され、どのような臨床症候や検査所見が診断上重要であるかが検討されました。今後さらに議論を重ねて、今年中旬ごろには新基準をまとめようということになりました。

また黒田先生は、一酸化炭素中毒の間歇型(遅発性脳症)の発症リスクと重症度に関する研究で、昨年に引き続き口演に選ばれました。年齢や間歇期の期間、またMSの脱髄マーカーである髄液のミエリン塩基性タンパク濃度などが重要であることを明らかにしました。

次回のAANは、2014年4月26日から5月3日までペンシルバニア州のフィラデルフィアで開催されます。(藤原)


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by multiplesclerosis | 2013-03-26 19:28 | 学会報告

ガシー・ジャクソン慈善財団ミーティング報告

f0183250_1052859.jpg2012年10月22日~23日の日程で、ロサンゼルス空港近くのホテルにおいて第5回のガシー・ジャクソン慈善財団(GJCF)主催のラウンドテーブルミーティングが開催されました。GJCFは、視神経脊髄炎(NMO)の原因究明と治療法開発を目的に、創設者であるビル・ガシー氏とビクトリア・ジャクソン氏夫妻による私財によって5年前に設立された財団です。全米の主な研究機関に研究助成を行っているほか、国際共同研究の推進、研究ミーティングの開催、講演会の開催、ウェブサイトや出版物を介したNMOの啓蒙活動などに取り組んでいます。これまでに財団の支援によって多くの研究成果が挙がっており、いくつかの新規治療薬の臨床試験も実際に始まっています。

今年のミーティングには、12カ国から75名の研究者が集まり、2日間にわたってNMOに関するいろいろな議論を交わしました。日本からは、東北大から中島と佐藤ダグラス、国立精神・神経医療研究センターから山村隆先生が参加しました。山村先生がご報告したIL-6受容体抗体トシリズマブによる臨床効果、特に痛みに対しての効果は非常に関心の高い話題のひとつでした。

トシリズマブ以外の新規治療薬の候補として以下のものが今回取り上げられていました。

1.エクリズマブ:血液中の補体成分、C5に結合するモノクローナル抗体で、補体依存性の細胞障害を抑える働きがあります。発作性夜間ヘモグロビン尿症ですでに認可されている薬剤です。メイヨークリニックが主体となって進めている臨床試験では非常に高い効果が示されたものの、高い薬価と、髄膜炎菌などによる感染症のリスクが問題になっています。

2.アクアポルマブ:アクアポリン4に結合する、補体活性化機能を持たないモノクローナル抗体で、血液中の抗アクアポリン4抗体がアクアポリン4に結合するのを阻害します。今後、臨床試験開始に向けて準備が進められる予定です。長期投与における中和抗体の出現の可能性などについて懸念が示されました。

3.バクテリア由来糖鎖切断酵素S(EndoS):病原性を持つ抗アクアポリン4抗体に作用し、 脱グリコシル化作用で補体依存性の細胞障害活性を失わせます。つまり、酵素の働きで病原性のある抗体を無毒化し、アクアポルマブと同様の機序でアクアポリン4を保護する薬として新たに開発されました。他の抗体も無毒化されるため、やはり細菌感染などのリスクが問題になりそうです。

4.シベレスタット:好中球由来のエラスターゼ活性を阻害する薬剤で、急性呼吸窮迫症候群に対して日本でのみ認可されている薬剤です。NMOの急性期病変の形成には好中球の関与も指摘されており、再発時に投与することで組織障害の程度を軽減できる可能性があります。

5.セチリジン:抗アレルギー剤として日本でも認可されている経口剤です。好中球と同様、NMOの急性期病変の形成に好酸球の関与が指摘されており、セチリジンがNMOの病変形成に抑制的に働くことが動物実験で確認されています。服用しておくことで、再発症状が軽減される可能性が指摘されています。

この他にも、リツキシマブ(抗CD20抗体)、血漿交換などの一般的な治療法の適用方法、抗アクアポリン4抗体の抗体価を含む疾患バイオマーカーの必要性とその候補などについて話し合われました。また同時に、NMOの新たな診断基準の確立のための話し合い、国際共同研究としての共通データベースの構築と、検体バンクの設立のための話し合いも進められました。


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by multiplesclerosis | 2012-10-26 10:08 | 学会報告

ECTRIMS 2012

f0183250_12472056.jpg2012年10月10日~13日の期間、フランスのリヨンで第28回ヨーロッパ多発性硬化症会議(ECTRIMS)が開催されました。年々規模が大きくなるECTRIMSですが、今年は7000人以上の参加があったようです。多発性硬化症というひとつの病気の診療と研究に関わる人のみが参加しているにもかかわらず、数日間で7000人以上も集まるのは驚異的です。当然、多発性硬化症の診療と研究に関するありとあらゆるテーマが議論の対象となり、MS以外の話題はありません。

リヨンは第1回のECTRIMSが開催された都市であり、この時は参加人数180人だったそうです。また、デビック病(NMO)のデビック先生の地元でもあります。

今年のECTRIMSは大きな話題に乏しかったものの、昨年日本でも承認されたフィンゴリモド(ジレニア/イムセラ)の他、今年アメリカで承認されたテリフルノミド、臨床試験中のラキニモド、BG-12、新しいS1P受容体作動薬のポネシモドなどの経口治療薬の臨床試験結果や展望についての講演が目立ちました。ポスター演題でも、フィンゴリモドの長期投与試験、ONO-4641を初めとするフィンゴリモド以外のS1P受容体作動薬の開発状況、テリフルノミド、ラキニモド、BG-12などの開発中の経口薬の良好な臨床試験結果が発表されていました。

f0183250_1247585.jpgNMOに関しては、精神・神経医療研究センター病院の荒木先生や山村先生が発表されたトシリズマブの再発予防効果が注目されていましたが、ルール大学からも、リツキシマブに治療抵抗を示した3例のNMOで劇的にトシリズマブが効いた、と発表がありました。今後の開発が期待されます。UCSFからはMSで開発中のアレムツズマブが効果を示したNMOの1例が報告されていました。同じくUCSFからは、NMOの病変形成に好酸球の関与を示唆する実験結果が報告され、その好酸球の抑制に、ある種の市販済みの抗アレルギー剤が有効であることも発表されていました。

新しい治療法がどんどん開発されていて、いずれも効果が高く期待はできますが、むしろこれだけオプションが増えると、高い効果よりも安全性が重視される傾向が強くなると予想されます。例えば、すでにドイツなどで長年乾癬治療に用いられているBG-12は胃腸障害が目立つものの重篤な副作用の報告がなく、次世代のMS治療薬として最も期待が高い印象です。また、高脂血症治療剤による進行抑制効果、ビタミンD製剤によるインターフェロンβとの相乗効果、イブジラストによる脳萎縮抑制なども報告されており、安く安全な治療法の開発も報告されていました。


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by multiplesclerosis | 2012-10-14 12:55 | 学会報告

ガシー・ジャクソン慈善財団ミーティング

f0183250_15364221.jpg11月7日から10日にかけて、ロサンゼルス空港近くのホテルでガシー・ジャクソン慈善財団のミーティングおよびNMO患者集会が開催されました。今年で4回目となりますが、前回よりも参加者が増えて、今年は世界中から50名以上の専門家が集まり、NMOの研究および治療について連日議論が繰り広げられました。

7日は午後からNMOの新たな診断基準を制定するためのInternational Panelが開催されて藤原教授がメンバーとして参加し、夕方からは米国外からの参加者が沢山参加しての国際的なデータバンク、検体バンクの可能性・必要性・有用性について議論されました。検体バンクについては、倫理的な承認手続きの煩雑さが多くの国にとって大きなバリアーになるだろうということが再認識されました。

8日と9日のお昼過ぎまでは慈善財団から助成されている研究者がそれぞれ成果を発表し、日本、イギリス、カナダ、ドイツ、イタリア、フランス、ブラジル、オーストリア、アルゼンチン、イスラエルなどから1~2名ずつの研究報告がありました。日本からは藤原教授が東北大学の研究について紹介した後、国立精神・神経医療研究センターの山村先生と千原先生がプラズマブラストに関する最新の研究報告をされ、非常に注目されていました。メーヨークリニックからは臨床治験中のエクリズマブの効果が発表され、エントリーした14人のうち治療中に明確な再発をしたのは1例だけと、驚くような効果があることがわかりました。しかも、治療を中断すると数週間で再発した症例があったとのことで、明確な予防効果がありそうです。ハーバード大学のクチュルー先生によるIL-23を介した自然発症モデルや、UCSFとコロラド大の共同で開発したアクアポルマブ(変異型抗アクアポリン4抗体)に関する研究報告などでは会場が大いに盛り上がり、8日のスケジュールは1時間以上も遅れました。

9日の午後は、参加者が7つのテーブルに分かれて、9つのテーマについて議論する、恒例のroundtable meetingがあり、今年は治療、バイオマーカー、診断基準、国際共同研究、臨床研究、動物モデル、再生医療について議論されました。それぞれの肩書き(MD、PhD、教授、フェロー、など)や国籍は関係なく、対等な立場でざっくばらんに議論できるので、非常に有意義な機会な上に、他ではまず経験できません。また、一流の研究者の本音が聞けて、とても勉強になります。

f0183250_15373324.jpg1時間近く議論した後はテーマ毎に各テーブルでの議論内容が発表されます。最も盛り上がったのは、バイオマーカーの必要性についてで、抗アクアポリン4以外の疾患マーカー、活動性マーカーが今後の臨床研究には絶対的に必要だという共通認識が生まれました。当講座で報告した髄液のGFAP濃度は多くのテーブルで話題になったようですが、障害度や予後判定のマーカーとしては適当であるものの、再発を予想したり、活動性を評価できるものではありません。千原先生が報告した血液中のプラズマブラストの割合も活動性のマーカーの候補として話題になりましたが、経時的な変化の確認が必要です。これら以外のマーカーを探すためには、患者さんの協力が必要で、再発、寛解という時期に拘わらず、頻回に血液や髄液をサンプリングすることで、再発の予兆や疾患活動性と相関する変化を見落とさないようにしなければなりません。

臨床試験に関しては、エクリズマブの効果が予想以上で、とても期待できますが、あまりにも高い薬のために開発が進みそうにありません。臨床試験をまとめたメーヨークリニックの先生ですら、「病態がひとつ解明できたことは非常に良かったものの、治療薬として普及する可能性については否定的」という意見でした。むしろ、「国際的にプレドニゾロン、アザチオプリン、ミコフェノール酸、リツキシマブの有効性、使用方法について共通した物差しで評価し直そう」というメーヨークリニックの呼びかけに対して、みんな賛同しているようでした。

会の最後には財団設立のきっかけとなったアレクサンドリア・ガシーも顔を出し、元気に素敵な笑顔を振りまいていました。(中島)


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by multiplesclerosis | 2011-11-09 15:46 | 学会報告

第23回 日本神経免疫学会学術集会

f0183250_22271510.jpg 新宿の京王プラザホテルで日本神経免疫学会の学術集会が開催されました。今年は会長である信州大学の高先生の取り計らいで、日本臨床免疫学会総会との合同開催となり、「免疫疾患学会連合2011」として開催されました。学会2日目は朝から晩まで合同シンポジウムが企画され、普段あまり聴くことがない、関節リウマチや炎症性腸疾患、アトピー性皮膚炎などの病態やこれら疾患の最新の治療の話題がたっぷり聴けて、とても勉強になりました。特に、関節リウマチにおける治療の進歩には驚かされました。MSの治療開発のスピードも速くなったとは思いますが、5年くらいは遅れている印象です。

 MSに関するシンポジウムで最も面白かったのは「日本人の多発性硬化症ではなぜ通常型が増加し発症が若年化したか」と題したシンポジウムで、九大の吉良教授、北海道医療センターの新野先生、精神・神経医療研究センターの三宅先生、名古屋大の薗部先生がそれぞれの研究の立場から持論を展開されていました。MSは欧米の高緯度地域に多いため、遺伝的要因の他に環境因子が関わっているのは間違いないところですが、それが何なのかははっきりしていません。食生活の変化(魚から肉、特に米国産牛肉消費量の増加、インスタント食品)とそれに伴う腸内細菌叢の変化、日光照射量の減少(ビル内での生活)、海外(西欧)生活歴の有無など、どれも怪しいものの根拠はまだ明確にはなっていません。

 基礎的な研究発表にも面白いものが沢山ありました。現在承認申請中のFTY720に関する基礎実験や、治療薬として開発中のPEG化インターフェロンの基礎実験など、臨床に密接したものが増えているのが印象的でした。FTY720は当初考えられていた作用機序以外の効果が指摘されてきており、薬剤としての有用性が益々期待されると同時に、思わぬ副作用が出てくる可能性が否定できません。特に、MS以外の疾患で誤用された場合や、コンプライアンス不良による悪影響が懸念され、その適用や投与には十分注意する必要があると再認識しました。
 
 NMOに関しては、抗AQP4抗体による補体依存性のアストロサイト障害が病態であるという認識はほぼ完全に共有された印象で、今後は治療法の開発、特に関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどの全身性自己免疫疾患に対する様々な治療法の中から、いかに有用な治療法を見いだすかが重要になってくると思われました。(中島)


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by multiplesclerosis | 2011-09-17 23:17 | 学会報告

A new STEP in MS

 6月10-11日チェコ・プラハで行われた"A new STEP in MS: Scientific Training and Education Programme"に参加してきました。この会のメインは日本でも近々承認予定のFingolimodです。Fingolimodは元々日本で開発された免疫調節薬で、スフィンゴシン-1リン酸受容体を介したリンパ球の遊走能抑制により免疫機能を調整する薬剤です。f0183250_1511049.jpg
 44ヶ国から100人を超える参加者が集まり、会場は熱気に包まれていました。FREEDOM(Fingolimodとプラセボとの比較試験)とTRANSFORMS(FingolimodとIFN-β1aとの比較試験)の2つの治験結果の説明もさることながら、「炎症過程での機能不全のみでMS病態の進展は説明できるか?」という議題でのパネルディスカッション、医療面接の技術に関するセッション、各地域ごとに分かれた分科会でのグループディスカッションといったプログラムも用意されており、盛り沢山の2日間でした。
 特に興味深かったのはScripps Research InstituteのJerold Chun先生が発表していた、Fingolimodの中枢神経細胞に対する作用についてです。EAEマウス(実験的な多発性硬化症モデルマウス)において、Fingolimodは末梢リンパ球に作用するのみならず、脳血管関門を通過してアストロサイトやオリゴデンドロサイト、マイクログリアに作用し、グリオーシスや脱髄などを抑制する効果があったとの報告でした。単純な免疫抑制効果だけなく中枢神経系に直接作用する効果があるとすれば、MSのみならず中枢神経疾患に幅広く応用できる鍵となるかもしれません。
 分科会では、オーストラリア、台湾、マレーシア、フィリピン、インドネシア、南アフリカと一緒のグループに入りました。治験での結果や、既に承認されたEU諸国やロシア、アメリカでの承認内容を元に、Fingolimodを中心としたMS治療について議論しました。参加者の関心が高かったのは、現在他剤にて治療を受けているMS患者さんでのFingolimodへ切替についてや、Fingolimodの安全性についてです。どのような患者さんで切替をすべきか、Fingolimod特有の副作用にはどのように対処すべきか、等について、各国から活発に意見が飛び交いました。座長を務めたMartin Duddy先生とはたまたま知り合いであったこともあり、日本での事情について意見を求められた場面もありました。自分自身もディスカッションについて行くのに必死であっただけに、日本が国際競争で勝って行くためにも英語でディスカッションをする能力は必要不可欠に感じました。
f0183250_15113381.jpg
 ヨーロッパに行くとどうしても早起きしてしまうのですが、今回も毎日朝5時頃に起きてしまいました。折角なので、ホテルからプラハ城やカレル橋、旧市街広場まで散歩してみました。昼間は観光客で寿司詰めになっているこれらの場所もさすがに早朝はほとんど人がおらず、爽快な散歩を楽しむことが出来ました。市街地で朝ご飯を食べ地下鉄で戻ってくる予定が、財布をホテルに忘れてしまい、また歩いてホテルまで戻るというアクシデントはありましたが…(西山)


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by multiplesclerosis | 2011-06-12 15:14 | 研究会情報

日本神経学会学術大会開催

本日より名古屋市の名古屋国際会議場で第52回日本神経学会学術大会が開催されています。
当講座からは下記の8演題を発表いたします。

1.ホットトピックス1 5月18日(水)8:30-
  Neuromyelitis optica (NMO) のすべて 藤原一男
2.イブニングセミナー3 2010 Revisions to the "McDonald Criteria" 5月18日(水)18:30-
  McDonaldの診断基準:日本のMSにおける2010年改訂版の意義と課題 藤原一男
3.受賞候補口演3 5月18日(水)10:20-
  AO-112 アストロサイトパチーと二次性脱髄に関する実験的・病理学的検証 三須建郎
4.ポスター 内科疾患に伴う神経疾患① 5月18日(水)17:15-
  P1-360 間欠型一酸化炭素中毒におけるオリゴクローナルバンド陽性・陰性例の特徴 黒田宙
5.口演 脱髄疾患③疫学・臨床 5月19日(木)10:45-
  O5-217 視神経脊髄炎における痛みの評価とQOLに対する影響 金森洋子(中島一郎)
6.口演 脱髄疾患④神経免疫 5月20日(金)8:30-
  O5-304 末梢血B細胞培養系を用いた免疫抑制剤による自己抗体産生抑制効果の検討 鈴木千尋
7.口演 脱髄疾患⑤神経免疫 5月20日(金)9:30-
  O5-309 ヒトアストロサイト一次培養細胞に対する視神経脊髄炎患者IgG・補体の影響 西山修平
8.ポスター 脱髄疾患⑤MS 5月20日(金)11:00-
  P3-355 脊髄円錐・馬尾に病変を認めた抗アクアポリン4抗体陽性視神経脊髄炎の2症例 高井良樹


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by multiplesclerosis | 2011-05-17 17:38 | 学会情報

抗アクアポリン4抗体測定は5月上旬再開の見込みです

震災による影響で現在抗アクアポリン4抗体の測定を中止しており、患者さん、医療機関の皆様方には大変ご迷惑をおかけいたしております。

現在、新たな培養細胞の作成に取り組んでおり、早ければ5月連休明けくらいに受注再開できる見込みです。測定再開時期が決まりましたらご案内いたしますので、もう少しお待ち下さい。

また、当講座では新たに、インターフェロンβの中和抗体活性の測定系を立ち上げる準備をしております。イギリスを中心としたヨーロッパでは標準となりつつあるルシフェラーゼアッセイ法と呼ばれるもので、臨床との相関が強く、信頼性の高い方法で測定します。3年以上インターフェロンβを継続し、効果が減弱している患者さんが測定の対象になります。こちらも準備が整い次第ご案内いたします。(中島)

昨年度の当講座における検査実績
1.抗アクアポリン4抗体測定(国内依頼分) 2779検体
2.オリゴクローナルバンド判定(三菱化学メディエンス依頼分) 7010検体


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by multiplesclerosis | 2011-04-07 15:40 | お知らせ

仙台NMO勉強会 開催予定

 MS専門医向けのNMO勉強会を7月16日(土)に仙台で開催する予定です。会場は仙台の新名所となった仙台トラストシティです。

 参加メンバーは、英国のオックスフォード大学のNMO研究チーム が中心で、オックスフォード大のジョン・ラドクリフ病院のNMOクリニックの専門医であるMaria Leite先生に英国でのNMO診療についてお話していただく予定のほか、自己抗体の研究分野では世界的に有名なAngela Vincent教授に抗AQP4抗体の病原性について分かりやすくお話ししていただく予定です。
 また、オックスフォード大学は高感度に血清抗AQP4抗体を検出するために、あらゆる手法を開発しており、いくつかのメーカーとも連携して測定キットの開発にも携わっています。その中心的メンバーであるPaddy Waters先生に血清抗AQP4抗体のそれぞれの測定法の利点や問題点、メイヨークリニックと共同ですすめる世界標準の検査法の確立についてお話しいただきます。(3人の写真はこちら
 さらには、リバプールのウォルトンセンターのNMOセンターで責任者となっているAnu Jacob先生にNMOの治療についてお話してただく予定です。Jacob先生はメイヨークリニックのWeinshenker教授の元でNMO治療研究を進めており、これまでにリツキシマブやアザチオプリン、ミコフェノール酸モフェチルなどの治療効果を示す重要な論文を発表されており、この分野の第一人者です。(Jacob先生の写真はこちら
 韓国からは国立がんセンターのHo Jin Kim先生が参加されます。100例以上の診療経験をお持ちで、主に治療効果について講演をお願いしています。
 米国からも、長年Johns Hopkins大学の横断性脊髄炎研究チームを牽引してきたDouglas Kerr先生にもきていただいて、これからのNMO治療の展望などをお話しいただく予定です。
 いずれの講演も難しい基礎研究の話しはありませんので、研修医の先生方でも十分に理解できる内容だと思います。

 日本からの発表は未定ですが、近いうちに演題の募集を開始する予定です。症例報告を中心に数多くの演題が集まることを期待しています。聴くだけでも十分に勉強になるシンポジウムになると思いますが、若い研究者、専門医の先生方に積極的に発表いただいて盛り上がることを期待します。

 残念ながら一般公開はしませんが、会の内容は詳細にこのブログで報告する予定です。なお、この勉強会はバイオジェン・アイデック・ジャパンの主催によるものです。(中島)


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by multiplesclerosis | 2011-02-12 11:54 | 講演会情報
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