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視神経脊髄炎におけるリツキサン治療

Archives of Neurologyのオンラインで、Mayo Clinicのグループから視神経脊髄炎(NMO)に対するリツキシマブ(リツキサン)治療に関する論文が発表されました。
アメリカとイギリスの多施設での後ろ向き研究で、25例のNMOに対する治療効果を解析しています。この中にはUCSFからすでに報告された7例の経過も含まれています。
平均19か月の経過観察において、年間再発率の中央値が治療開始前の1.7(0.5-5の範囲)から0(0-3.2の範囲)に減少しています(p<0.001で有意な減少)。障害度は80%の20例で改善もしくは安定しています。経過中2例が亡くなり、1例は脳幹病変の再発により、1例は敗血症疑いだったようです。20%の症例でなんらかの感染症の合併が報告されています。
リツキサンによりNMOの再発率は有意に減少し、症状の安定もしくは改善にも効果があるようです。中

Jacob A, et al. Treatment of Neuromyelitis Optica With Rituximab: Retrospective Analysis of 25 Patients. Arch Arch Neurol. 2008 Nov;65(11):1443-8
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# by multiplesclerosis | 2008-09-11 18:59 | 文献

ナタリズマブの治療ガイドライン

米国神経学会議(AAN)がナタリズマブの治療ガイドラインを発表しました。
ナタリズマブ(商品名:タイサブリ)は、α4インテグリンというタンパク質に作用するモノクローナル抗体で、2004年11月に米国食品医薬品局(FDA)によって多発性硬化症治療に認可されました。
ところが、2005年2月に臨床試験中でインターフェロン併用中の多発性硬化症2例とクローン病の1例で進行性多巣性白質脳症(PML)の合併が確認されたために承認が一旦取り下げられました。
その後、大規模な安全確認試験が行われ、2006年6月に単独使用に限って使用が認められ、現在までに全世界で39,000人以上の患者さんに投与され、劇的な効果がもたらされています。
2007年8月25日にヨーロッパからナタリズマブ治療中の多発性硬化症患者における新たなPML発症の報告が2件あり、FDAが使用に関しての注意文章を発表しています。これに従い、American Academy of Neurology(AAN)では多発性硬化症治療におけるナタリズマブ使用に関して新たに治療ガイドラインを作成し、9月1日にホームページ上で公開しました。
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# by multiplesclerosis | 2008-09-01 18:04 | ニュース
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