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第30回日本神経治療学会総会報告

f0183250_15121621.jpg平成24年11月28日~30日に、北九州市の北九州国際会議場を主会場に、第30回日本神経治療学会総会が開催されました。参加人数は1000人近く、会期も3日間となり、とても盛会でした。通常、この規模の学会は、研究報告が主体で、本会も以前は症例報告のオンパレードだったのですが、一般演題の大部分はポスター発表となり、多くの時間が疾患および治療手技の教育講演に割かれたことにより、とても意義ある学会に変わりつつあるように思います。さらに、日本発の創薬の推進、臨床試験の推進、産学連携の推進など、難病の多い神経内科疾患治療の開発に向けて重要な役割を果たす学会になっていきそうです。

初日の評議員会・総会のあとで、当講座の活動が2011年度治療活動賞を受賞することになり、代表で中島が表彰を受けました。辻貞俊学会長から表彰状と記念の盾をいただきました。受賞理由は「多発性硬化症及び視神経脊髄炎の早期治療に関連した検査サービスとオンライン医療相談」です。2002年頃から行っている髄液オリゴクローナルバンドの等電点電気泳動法による測定サービス(現在は三菱化学メディエンスに移譲して判定のみ)、2006年頃から行っている抗アクアポリン4抗体の測定サービス(担当:高橋利幸先生)、2011年から行っているインターフェロンβ中和抗体の測定サービス(担当:サトウダグラス先生)、2008年から行っているウェブサイトを介したオンライン医療相談などの、多発性硬化症の診療に関わる社会貢献が認められての受賞でした。

f0183250_15124484.jpg多発性硬化症関連では、教育講演、一般演題を含め、発売から1年になるフィンゴリモドの適用や安全性に関する話題が中心でした。安全性が確立しているインターフェロンβとの使い分けや切り替えのタイミングについての話も多く、どの講演でもインターフェロンβの中和抗体の意義について触れられていました。このこともあり、当講座からは再度中和抗体の臨床的意義について一般演題で話をさせていただきました。インターフェロンβは7割くらいの患者さんには本当によく効きますが、残りの3割の患者さんには明らかに効果は不十分で、フィンゴリモドへの切り替えが推奨されます。中和抗体の存在は将来の効力低下の可能性を示唆するものであり、切り替えの理由として重視してもいいと考えています。

学会2日目の懇親会では、シンガーソングライターの樋口了一さんが日本レコード大賞受賞作品の「手紙~親愛なる子供たちへ~」を熱唱され、大いに盛り上がりました。


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by multiplesclerosis | 2012-12-02 15:16 | 学会報告
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