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第8回多発性硬化症フォーラム

f0183250_2335864.jpgMSキャビン主催で、六本木アカデミーヒルズ49で開催された第8回多発性硬化症フォーラムに参加してきました。
第2会場の午前中のセッションを担当し、「視神経炎」(近畿大学の中尾雄三先生)、「NMOの痛みの病態と治療」(中島)、「血液浄化療法」(埼玉医科大学総合医療センターの王子聡先生)、「ホームページに寄せられたQ&A」(中島)の4つの講演を企画させていただきました。進行は藤原教授です。


f0183250_23403020.jpg中尾先生のご講演では、視神経炎の診断における中心フリッカー値の測定と、瞳孔異常の重要性が強調され、他の病態との鑑別において必須の検査であることがよくわかりました。また、中心フリッカー値の低下が視力の低下に先行することから、異常を感じたらまず中心フリッカー値を測定することを勧めておられました。眼科の先生方の間でも抗アクアポリン4抗体の重要性はかなり浸透しており、多くのNMO患者さんが眼科で見いだされるようになっています。たとえ視神経炎の既往しかない場合でも、抗アクアポリン4抗体陽性であれば、NMOとして神経内科を併診するべきだと言うお話を聞いて、とても嬉しく思いました。


f0183250_23385121.jpgNMOの痛みの病態と治療では、「慢性疼痛治療ガイドライン」に沿った治療法の選択をお話しました。また、NMOの痛みが生活の質(QOL)を低下させ、歩行や生活を楽しむといいったことに影響していることもお話しました。神経内科では満足な痛みの治療を受けられないこともあり得るので、積極的にペインクリニックに相談することもお勧めしました。痛みの治療法の開発は再発予防の治療法開発と同じくらい重要な課題です。

王子先生の血液浄化療法の解説は非常にわかりやすく、単純血漿交換と免疫吸着療法の違いがよく理解できたと思います。また、埼玉医大で勧めている免疫吸着療法の早期導入はとても治療成績がいいので、重症の患者さんの場合の標準的な治療法になりうるかもしれません。

今日はとても天気が良く、六本木ヒルズからは富士山がきれいに見えました。


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by multiplesclerosis | 2011-12-11 23:43 | 講演会報告

“高知多発性硬化症医療講演会”こうち多発性硬化症友の会との共催

f0183250_18414789.jpg 先週の土曜日(12月3日)に高知でこうち多発性硬化症友の会の皆さんと共催で、高知市のお隣の南国市で医療講演会を開催しました。高知ではおととしに続いて2度目の医療講演会でした。かぜぎみで体調は今一つだったのですが、早朝に自宅を出発しなんとか仙台空港から伊丹を経由して、午前11時ごろに高知龍馬空港に到着しました。こうち多発性硬化症友の会の代表の田村大作さん、渡辺さんが出迎えてくださいました。午後の講演会まで少し時間があったので、まず車で坂本龍馬記念館に連れて行っていただきました(写真1)。土佐藩を脱藩した無役の青年が時を武士の世の中から明治へと動かし日本の近代化の基礎をつくり、さらに今日でも多くの観光客をこの町に呼び込んでいることは、驚き以外の何物でもありません。

f0183250_18431621.jpg NPO法人高知県難病団体連絡協議会事務局長の竹島和賀子さんなどとも一緒に昼食をいただいた後に講演会場である南国病院(写真2)へと向かいました。副院長で神経内科部長の吉村公比古先生は前回も会場をお世話してくださいましたし、アクアポリン4抗体陽性症例のご経験もあり、診断や治療のことなどいろいろお話ししました。


f0183250_18435754.jpg 講演会には県内各地と愛媛県から40名ほどの方がご参加いただきました。まずMSとNMOについて、臨床症状やMRI所見、アクアポリン4抗体、両疾患の治療などについて1時間ほどお話ししてから、質問を受けました(写真3)。MSやNMOの症状や診断のこと、新たに承認された経口薬フィンゴリモド(イムセラ/ジレニア)などいろいろご質問をいただきました。
 東日本大震災のことにも少し触れたのですが、高知でも南海地震は既に現実的な脅威としてとらえられており、様々な対策が検討されハザードマップなども作成されているとのことでした。そのような震災時にMSやNMOを含めて神経難病の患者さんがどのように安全に避難し、治療が中断しないようにできるか、大きな課題です。

 その後、会の皆さんと夕食においしい土佐料理を食べながら歓談しました。皆さんがこのような会の活動を通して多くの人たちとの交流を楽しみ、自分自身のやりがいと感じていらっしゃることがよくわかりました。また土佐の男性のみならず、女性の豪快さにも驚きました。翌日は早朝に有名な日曜市の露店で名物の生姜などを買い、田村さんご夫妻に空港まで送っていただき帰路に着きました。
 高知の皆さん、本当にお世話になりました。(藤原)


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by multiplesclerosis | 2011-12-06 18:46 | 講演会報告
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