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マクドナルドの診断基準の改訂

f0183250_748178.gif多発性硬化症の診断基準として国際標準になっているマクドナルド診断基準が改定され、Annals of Neurologyの電子版で掲載されています。

新しい診断基準のポイントは、MRIの基準がわかりやすくなったことです。診断の基本は、NMOなどの他疾患の除外と、空間的な多発性と時間的な多発性の証明です。

空間的な多発性は、下記のいずれかを満たせば証明されます。
1.異なる領域による2つの臨床症状
2.MRIにおいて、特徴的な領域(脳室周囲、皮質直下、テント下、脊髄)の2領域以上に1つ以上の無症候性のT2病変

時間的な多発性は、下記のいずれかを満たせば証明されます。
1.1ヶ月以上の間隔をおいた2つの臨床症状
2.発症時(初回)のMRIと比較して、再検したMRIで新たなT2病変の確認
3.発症時(初回)のMRIで2つ以上のT2病変があり、1つ以上の造影病変と1つ以上の非造影病変

また、一次進行型MSは1年間慢性的に進行する症状を示す症例で、下記3つのうちの2つを満たせば診断できます。
1.脳に9個以上のT2病変または脳の4個以上のT2病変とVEP異常
2.2つ以上の脊髄病変
3.髄液オリゴクローナルバンド陽性かIgGインデックスの上昇

2005年の診断基準に比べるとかなりわかりやすく、実践的になったと思います。これに合わせて、特定疾患の認定基準の見直しも進められています。(中島)

Diagnostic criteria for multiple sclerosis: 2010 revisions to the “McDonald criteria”
Ann Neurology 2011.DOI: 10.1002/ana.22366



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by multiplesclerosis | 2011-02-25 07:53 | 文献

仙台NMO勉強会 開催予定

 MS専門医向けのNMO勉強会を7月16日(土)に仙台で開催する予定です。会場は仙台の新名所となった仙台トラストシティです。

 参加メンバーは、英国のオックスフォード大学のNMO研究チーム が中心で、オックスフォード大のジョン・ラドクリフ病院のNMOクリニックの専門医であるMaria Leite先生に英国でのNMO診療についてお話していただく予定のほか、自己抗体の研究分野では世界的に有名なAngela Vincent教授に抗AQP4抗体の病原性について分かりやすくお話ししていただく予定です。
 また、オックスフォード大学は高感度に血清抗AQP4抗体を検出するために、あらゆる手法を開発しており、いくつかのメーカーとも連携して測定キットの開発にも携わっています。その中心的メンバーであるPaddy Waters先生に血清抗AQP4抗体のそれぞれの測定法の利点や問題点、メイヨークリニックと共同ですすめる世界標準の検査法の確立についてお話しいただきます。(3人の写真はこちら
 さらには、リバプールのウォルトンセンターのNMOセンターで責任者となっているAnu Jacob先生にNMOの治療についてお話してただく予定です。Jacob先生はメイヨークリニックのWeinshenker教授の元でNMO治療研究を進めており、これまでにリツキシマブやアザチオプリン、ミコフェノール酸モフェチルなどの治療効果を示す重要な論文を発表されており、この分野の第一人者です。(Jacob先生の写真はこちら
 韓国からは国立がんセンターのHo Jin Kim先生が参加されます。100例以上の診療経験をお持ちで、主に治療効果について講演をお願いしています。
 米国からも、長年Johns Hopkins大学の横断性脊髄炎研究チームを牽引してきたDouglas Kerr先生にもきていただいて、これからのNMO治療の展望などをお話しいただく予定です。
 いずれの講演も難しい基礎研究の話しはありませんので、研修医の先生方でも十分に理解できる内容だと思います。

 日本からの発表は未定ですが、近いうちに演題の募集を開始する予定です。症例報告を中心に数多くの演題が集まることを期待しています。聴くだけでも十分に勉強になるシンポジウムになると思いますが、若い研究者、専門医の先生方に積極的に発表いただいて盛り上がることを期待します。

 残念ながら一般公開はしませんが、会の内容は詳細にこのブログで報告する予定です。なお、この勉強会はバイオジェン・アイデック・ジャパンの主催によるものです。(中島)


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by multiplesclerosis | 2011-02-12 11:54 | 講演会情報
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