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札幌講演会

f0183250_2125080.jpg9月25日は、札幌で講演会でした。北海道医療センターの菊地先生、新野先生、さっぽろ神経内科クリニックの深澤先生、東北大から藤原先生と中島の5人のドクターが集まりました。

新野先生によるMSの話のあと、藤原先生によるNMOの話があり、最後はシンポジウムでいくつかの質問にそれぞれのドクターが見解を述べました。

さすがに、このメンバーでは気負う必要もなく、言いたいことを好きにいうことができて面白かったです。講師としては、いかなる問題も主治医との話し合いが重要であり、主治医との良好なコミュニケーションが病気の安定にも繋がる、と話すのがセオリーなのですが、どうしてもうまくいかない場合にどうすればいいのか?というありがちな難しい質問も。

さらには、インターネットにあふれる情報をどう活用するか、就労や就学をどう支援するかなど、今後の課題も沢山出てきました。いろんなことを考えさせられるいい講演会だったように思います。


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by multiplesclerosis | 2010-09-27 21:03 | 講演会報告

FDAがジレニア(FTY720)を承認

9月22日、スイスのノバルティス社は、米国食品医薬品局(FDA)が再発型の多発性硬化症の第一選択薬となる経口剤として初めてジレニア錠を承認したと発表しました。

ジレニア錠は、日本の旧吉富製薬が創製した薬で、日本では田辺三菱製薬が、海外ではノバルティス社が中心になって開発を進めています。

日本においても臨床試験が進行中で、近いうちに承認申請が出される予定です。

現在までに全世界で2600名以上の患者さんに治験として投薬され、最長7年目となるMS患者さんがいます。不整脈や呼吸機能障害、肝機能障害などの副作用のほか、重篤な感染症の報告もありますが、注意深く使用することで安全に使用することが可能と考えられています。

Novartis gains FDA approval for Gilenya(TM), a novel first-line multiple sclerosis treatment shown to significantly reduce relapses and delay disability progression


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by multiplesclerosis | 2010-09-23 21:55 | ニュース

香川講演会

f0183250_2212559.jpg9月12日に高松で講演会を開催しました。前日に神経学会地方会が山形市であったので、山形から新幹線で東京に出て、羽田からの高松便で前日のうちに高松に入りました。

講演の日の高松の最高気温はなんと35℃。午前中に散策を試みたものの、あまりの暑さで断念しました。それでも朝のうちに玉藻公園の中だけは見学し、高松城跡を見てきました。天守閣跡が工事中だったのが少し残念でした。

今回の講演会の参加人数は49人だったそうで、香川県のMS公費受給者が100人強であることを考えると実に多くの患者さんに暑い中足を運んでいただいたことになります。香川大学の出口先生のMSのあらましに関する講演はとてもわかりやすく、スライドもきれいで見やすくて感激しました。少しでも参加者の皆さんが満足して帰っていただけたのなら嬉しく思います。

f0183250_2221824.jpg現在、日本でMSの臨床試験が5つ進行中で、3つは参加者を募っていますが、あいにく四国では実施施設がありません。講演会に参加されたほとんどの患者さんは恩恵にあずかれないわけです。ただ、MSの治療法の開発はどんどん進んでいるのだ、ということだけでも実感していただければと思って、現在進行中の治験の概要を説明しました。

また、今回は出口先生が積極的にNMOの患者さんに声をかけていただいたおかげで、NMOの患者さんも何人かいらしたようです。MSだけの講演会なら参加しなかったが、NMOの話を聴きたくて参加した、というNMOの患者さんの言葉を聞いて、とても嬉しくなりました。

NMOの話をすると、MSの患者さんは退屈してしまう可能性があります。これからは、MSの患者さんにとっても少しはためになる講演になるように工夫していきたいと思います。
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by multiplesclerosis | 2010-09-13 22:05 | 講演会報告

ロシアでジレニア(FTY720)承認

スイスのノバルティス社は、9月10日、多発性硬化症に対する経口薬のジレニア(一般名フィンゴリモド、開発名FTY720)がロシアの健康局によって承認されたと発表しました。

ノバルティスは、2011年初頭にもロシアで販売開始になる可能性があるとしています。

ジレニアの承認は世界で初めてですが、今月下旬にはアメリカFDAでの審査結果が発表される予定です。日本でも近いうちに承認申請される見込みです。

Novartis announces Russian regulatory approval for Gilenya®, a once-daily oral multiple sclerosis therapy and first in a new class(ノバルティス社のサイトより)


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by multiplesclerosis | 2010-09-13 07:08 | ニュース

髄鞘再生

今日は、大阪でMSにおける髄鞘再生治療に関する小さな講演会を開催しました。

特別講演にBiogen IdecのDr. Sha Miと慶應義塾大学の中原仁先生をお招きして、髄鞘再生によるMS治療の展望を議論しました。

Dr. Sha Miが見出したオリゴデンドロサイト前駆細胞に発現するLINGO-1という分子はオリゴデンドロサイトの分化と髄鞘形成を阻害している分子であり、この分子に結合する抗体を用いてその機能を阻害することで、MSの脱髄病変における再髄鞘化が促せる可能性があるということです。

中原先生も、オリゴデンドロサイト前駆細胞に発現するFcRγという分子をモノクローナルな結合抗体を用いて刺激することによって再髄鞘化を促進させる仕組みを解明されています。また、オリゴデンドロサイト前駆細胞でTIP30という分子が増えていることでMSの再髄鞘化が阻害されている可能性も指摘されています。

これまでMSの脱髄病変では再髄鞘化されくいことはよく知られていたものの、その原因は不明でした。前駆細胞や幹細胞が脱髄病変周辺に沢山あるのになぜ再髄鞘化されないのかがわかっていなかったのです。MSの脱髄病変で再髄鞘化が成功すれば、MSの症状がよりよく回復することになります。

今日のお二人のご講演を聴いていて、近い将来再髄鞘化を促す治療法が必ず開発されるであろうことを確信しました。とても勉強になるいい講演会でした。


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by multiplesclerosis | 2010-09-05 22:55 | 講演会報告

オーストラリアでCladribine(Movectro)が承認される

ドイツのMerck KGaAは、MSの経口治療剤であるクラドリビン(商品名Movectro)が、オーストラリアのTherapeutic Goods Administration (TGA)に承認されたと発表しました。
再発寛解型のMSに対して2年間の治療が適用となります。

クラドリビンの承認はロシアに次いで2カ国目で、現在も約40カ国で承認申請中です。

Merck’s Cladribine Tablets for Multiple Sclerosis Approved in Australia(Merck KGaAのサイト)


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by multiplesclerosis | 2010-09-04 20:55 | ニュース
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