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第10回メトロポリタン神経免疫フォーラム

東京の六本木ミッドタウンで開催された第10回メトロポリタン神経免疫フォーラムに講師として招かれ参加して参りました。

東京、横浜周辺の神経内科医の先生方約60人が集まり、神経免疫疾患の症例検討が目的の会合です。僭越ながら、会の初めに「多発性硬化症の早期診断と鑑別診断」という演目で講演を行いました。

MSやNMOにそれほどなじみのない先生方も参加されているということでしたので、MSの早期診断とインターフェロン開始のタイミング、NMOとの鑑別の注意点、NMOのMSとの治療法の違いなどを強調して概説しました。MSやNMOをよく診ていられる先生には物足りない内容だったかもしれません。

症例検討会で提示された4症例はいずれも珍しい症例で、とても勉強になりました。中島


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by multiplesclerosis | 2010-06-25 23:27 | 講演会報告

今年の講演会予定

今年は当講座とMSキャビンとの共催で、全国各地での講演会開催が予定されています。
お近くにお住まいの方はぜひご参加ください。

7月4日(日)さいたま市(ラフレさいたま)
7月25日(日)土浦市(ホテルグリーンコア土浦)
9月12日(日)高松市(香川シンボルタワー)
9月20日(月)静岡市(グランシップ)
9月25日(土)札幌市(アキュ(ACU))
10月2日(土)秋田市(アルヴェ)
10月3日(日)横浜市(崎陽軒)
10月10日(日)山形市(テルサ山形)
10月16日(土)名古屋市(TKP名古屋ビジネスセンター)
11月6日(土)仙台市(仙台国際センター)
11月13日(土)宇都宮市(栃木県総合文化センター)
11月27日(土)鹿児島市(鶴陵会館)
11月28日(日)郡山市(チサンホテル)

詳細は当講座ウェブサイトMSキャビンのサイトを参照ください。


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by multiplesclerosis | 2010-06-16 22:48 | 講演会情報

アボネックスの15年間長期投与効果

週に1回の筋注製剤であるアボネックスでも15年間の長期投与の解析がMultiple Sclerosis誌の先月号で報告されています。

この報告では、15年間アボネックスを継続した患者さんでは、継続していない患者さんと比較して重症度が低く、QOLスコアが高かったことを示しています。また、15年間継続していた症例は初めの治験で実薬だった症例が多かったようです。

アボネックスの長期投与による病気の抑制効果が示されていると考えられますが、中止した症例の一部はアボネックスで活動性が抑えられなかったことも示唆しています。今後は早期に治療反応群と反応不良群の見極めが必要であると述べられています。

一方、15年間で目立った副作用の発現はなく、安全性も実証されたと報告しています。

Intramuscular interferon beta-1a therapy in patients with relapsing-remitting multiple sclerosis: a 15-year follow-up study


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by multiplesclerosis | 2010-06-15 15:54 | 文献

FDAがGilenia審査のアドバイザー委員会を招集

AP通信によると、米国FDAがスイスノバルティス社が開発するGilenia錠(開発名FTY720、一般名Fingolimod)の承認申請に対して、その安全性の確認のためのアドバイザー委員会を招集したと報じています。

委員は25名で構成され、全員一致でその効果と安全性を認めたとしています。一方で、不整脈の出現が高頻度であることから、初回投与時は医師の監視下であるべきとの指摘や、呼吸機能低下の副作用に対して定期的な呼吸機能検査の必要性を指摘しています。

さらに、これらの副作用は、低用量群で少なかったことから、より低い用量での適用を安全性を考える上で検討するべきとの指摘をしています。

25名中20名が申請された用量よりもさらに低い用量での臨床試験の実施が必要であるとの考えを示しました。ただし、試験を実施してからの承認では数年開発が遅れることになり、ノバルティス社には市販後の試験を課すことになりそうだということです。

最終的な決定は9月下旬になりそうですが、安全性の懸念を完全に払拭するために、承認後もしばらく注意深い観察が必要になりそうです。

FDA panel: Novartis sclerosis drug safe, effective


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by multiplesclerosis | 2010-06-11 09:31 | ニュース

ベタフェロン長期投与の安全性

Neurologyの今週号に、ベタフェロンの長期投与(16年)における安全性に関する解析の報告が記載されています。

ベタフェロンの有効性を解析したもっとも代表的な5年間の第3相多施設プラセボ対照比較試験に参加した372人のMS患者さんを16年後に状況調査をし、88.2%の328人の状況を把握し解析しています。5年間の治験終了後の治療内容はまちまちですが、それによる違いは解析していません。

ベタフェロンの長期投与中の副作用は、肝機能障害、リンパ球減少、甲状腺機能異常など、これまでに良く知られたもの以外で目立つものはなく、長期投与特有の障害はみられませんでした。

治験中に中和抗体が認められた症例の76%では16年間の長期投与中に消失しており、治験中の中和抗体出現の有無による長期予後の差はありませんでした。

治験においてプラセボ投与だった群と比較して、実薬だった群において有意に死亡した症例の割合が少なく、早期投与開始が長期予後に悪影響を与えることは全くありませんでした。

今後、インターフェロン・ベータより有効性の高い治療法の開発が進むと思いますが、それらと比較すると、インターフェロン・ベータの長期投与は極めて安全であり、MSの進行予防として第一選択に考えるべき治療法であることは当分変わらないでしょう。

A.T. Reder, et al. Cross-sectional study assessing long-term safety of interferon-β-1b for relapsing-remitting MS. NEUROLOGY 2010;74:1877-1885


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by multiplesclerosis | 2010-06-10 21:39 | 文献

テリフルノミドのインターフェロンベータ併用効果

フランスのサノフィ・アベンティス社が開発する経口免疫抑制剤テリフルノミドの多発性硬化症に対する単独での進行抑制効果は現在欧米で大規模第3相試験が進行中であり、今年中には終了する予定です。

同社は、昨日開催されたACTRIMSで、オタワ大学のMark Freedman教授が、テリフルノミド(teriflunomide)のインターフェロンベータとの併用時の安全性を確認する目的の1年間の第2相試験の結果を発表したとプレスリリースを行い、同社のウェブサイトで公開しています。

本試験はテリフルノミドの有効性を証明する目的の試験ではないのですが、インターフェロンベータとプラセボ併用群と比較してテリフルノミド併用群では有意な造影MRI病変の減少が認められたと報告しています。また、両群における副作用の発現にも全く差がなく、1年間の併用における安全性は確認されたと報告しています。

テリフルノミドは、ジヒドロオロト酸脱水素酵素と呼ばれる細胞の増殖に関わる酵素を可逆的に抑制することで免疫反応を抑えますが、免疫細胞そのものを破壊しないので比較的安全な免疫抑制剤として注目されています。

Teriflunomide in adjunct to interferon beta significantly improved outcomes of Multiple Sclerosis patients


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by multiplesclerosis | 2010-06-06 15:05 | ニュース
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