HOME > 多発性硬化症治療学寄附講座ブログ

<   2009年 08月 ( 3 )   > この月の画像一覧

Guthy-Jackson 慈善財団のニュースレター

f0183250_17462691.gif以前にご紹介したGuthy-Jackson 慈善財団がこのたびニュースレター「The SPECTRUM」を発行してウェブサイトで公開しています。

11月9日―10日にビバリーヒルズで本財団主催のテーブル会議が開催され、当講座から中島が参加します。11月11日には同じ会場でNMO患者のための催しが開催され、多くのNMO患者さんが集まる予定です。詳細は財団のサイトを参照してください。

Guthy-Jackson 慈善財団ホームページ


[PR]
by multiplesclerosis | 2009-08-27 17:51 | ニュース

米国FDAがノバルティスのIFNβ-1bを承認

スイスのノバルティス社は、同社が製造した新しいインターフェロンβ-1b製剤のExtavia®の販売を米国FDAが承認したと発表しました。

この製剤はベタフェロンと同じもので、1日おきの皮下注射によってMSの再発予防、進行抑制に効果を示します。また、ベタフェロンと同様、MSの初期症状であるclinically isolated syndrome (CIS) に対しても適応を持ち、早期に投与することで患者さんの予後を改善させる効果が期待できます。

ノバルティスと言えば、新しい経口治療薬のFingolimod (FTY720) を世界中で臨床試験を行っており、インターフェロンを凌ぐ効果が期待されています。にも拘わらずベタフェロンのコピー製剤を売り出す理由としては、Fingolimodを売り出す時のコネクション作りが主な目的なようです。

ちなみにこのExtaviaはすでにヨーロッパでは承認され販売されていますが、中身はベタフェロンと全く同じのもので、ノバルティス社は売上に応じたロイヤルティをバイエル社に支払っているそうです。同じ薬でも患者さんに対するサポートで差をつけたいとしています。

こうした競争は患者さんにとってはメリットがありますね。ただし、日本に導入される予定はありません。

f0183250_22145556.jpgUS FDA approves Extavia® - the first in a new portfolio of planned MS therapies from Novartis to help patients with this devastating disease


[PR]
by multiplesclerosis | 2009-08-18 19:04 | ニュース

第8回MSワークショップ

8月1日と2日の2日間、福岡市内のホテルで第8回MSワークショップが開催されました。
全国から約60名のMS専門医が集まり、MSの病態、治療に関する議論が繰り広げられました。

初日の特別講演にはクリーブランドクリニックのRichard Ransohoff教授と九州大学生体防御医学研究所の吉開泰信教授が招待されました。長崎大学の池田正行教授による日本の新薬承認に関する講演もあり、とても勉強になりました。

中でも、Ransohoff教授はMS病態についての新しい仮説を提案され、とても刺激的でした。
簡単に説明すると、髄液中に浮遊しているリンパ球が髄液中の抗原などで活性化して髄膜上でリンパ球の集簇を形成し、リンパ節で見られるような胚中心を作って免疫異常を引き起こし、髄膜から大脳に免疫細胞が移行して大脳皮質内でまず病変が形成されるという仮説です。

大脳白質の血管周囲での炎症・脱髄がMS病態の本質というこれまでの常識からはかなり外れた仮説ですが、いくつかRansohoff教授の仮説を裏付ける報告がこれまでにあるのも事実で、今後の展開が非常に楽しみです。

さらに、今回のワークショップでは、参加者全員が7つの小グループに分かれて、それぞれのグループで1つずつ新規治療薬候補の日本導入に関してのメリット・デメリットをまとめ、ディベートに近い形で議論したものをまとめて発表しました。

f0183250_23181086.jpg議論された薬剤は、Alemtuzumab、Natalizumab、Fingolimod、Rituximab、Cladribine、IVIG、glatiramer acetateなどで、いずれも海外ではすでに承認済ないしは臨床試験が進行中の薬剤ですが、このうちの何剤かでも日本で使えるようになることを願うばかりです。

ちょうど8月1日は福岡市内で西日本大濠花火大会が催され、懇親会では花火を見ながら食事を楽しむことができました。


[PR]
by multiplesclerosis | 2009-08-07 23:14 | 学会報告
このページの先頭へ

,

ブログトップ

S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

カテゴリ

以前の記事

検索

タグ

その他のジャンル

ツイッター

アクセスカウンタ

記事ランキング

Copyright �2008. Department of Multiple Sclerosis Therapeutics,Tohoku University Graduate School of Medicine. All Rights Reserved.