HOME > 多発性硬化症治療学寄附講座ブログ

MSの日曜診療

f0183250_11311557.jpg 先日札幌で北海道MS・NMO医療フォーラムが開催されたが、その翌日(H24年7月22日、日曜日)にさっぽろ神経内科クリニック(深澤俊行院長、クリニックを運営する医療法人セレスのウエブサイトはhttp://www.ceres21.jp/)の日曜診療を見学させていただいた。数年前の冬に初めて訪問させていただいたころは、クリニックの周囲の土地は空き地だったが、現在は開発が進みまわりには個人の住宅がずらりと並んで建っている。さっぽろ神経内科クリニックは数百例のMSを含めた神経難病の医療に積極的に取り組んでおられ、基本的に土曜日と休日が休診日で、月曜日から金曜日と日曜日に診療が行われている。医療フォーラムの深澤先生のご講演では、先生ご自身のMS患者さん全体のうちの4割が日曜日に受診していらっしゃるとのデータが紹介された。

 神経疾患の中でもMSはパーキンソン病やアルツハイマー病等の神経変性疾患に比べて発症年齢が若く、20歳代の発症が最も多い。世の中の仕事の勤務時間は職種や職務内容により実に様々であるが、日曜日が休日である仕事はかなり多い。そのため平日の受診となると患者さんは仕事を休まなければならないことがしばしばであり、そのこと自体が就職しやすさや仕事の継続、あるいは職場での人間関係などに多少なりとも影響する場合も少なくないであろう。そこでさっぽろ神経内科クリニックでは、仕事についている患者さんからの要望の多い日曜日の診療(平日と同様に基本的には予約制)を行っているとのことである。日曜日の午前中にクリニックを訪問させていただいたが、若い患者さんが多く、また予約制であることもあり外来の待合室が混みあっておらずゆったりとしていたのが印象的だった。また機能的でセキュリティーのしっかりした電子カルテが導入されており(写真、診察室での深澤先生と私)、以前の脳脊髄MRI所見など検査所見の経過を追っての比較が容易にでき、必要があれば出張先からでも患者さんのカルテのデータにアクセスすることも可能であるという。

 深澤先生のお話しでは、日曜診療実施のためにはまずこの件に関するクリニックの職員の皆さんの共通の認識が土台となり、そのうえで外来受け付けや診察室の看護スタッフのみならずリハビリやMRI検査などの勤務のやりくりを行うことが必要であるとのことだった。総合病院ではこのような休日診療の実施は容易ではないが、患者さんのニーズに合ったMS医療という点で大いに参考になった。(深澤先生、外来の宿南さん石川さんはじめクリニックの皆さん、見学させていただきありがとうございました)(藤原)


[PR]
by multiplesclerosis | 2012-08-01 11:33 | 講演会報告
このページの先頭へ

<< イギリス訪問 , Sendai Conferen... >>

ブログトップ

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリ

以前の記事

検索

タグ

その他のジャンル

ツイッター

アクセスカウンタ

記事ランキング

Copyright �2008. Department of Multiple Sclerosis Therapeutics,Tohoku University Graduate School of Medicine. All Rights Reserved.