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宇都宮講演会

今日は宇都宮で講演会です。司会を獨協医大の平田教授にお願いし、「MS・NMOのあらまし」というタイトルで講演させていただきました。平田教授にも「知っておきたい睡眠の話」というタイトルで睡眠に関するご講演をしていただきました。睡眠と交感神経の活動の関係など、とても勉強になるいいお話でした。

NMOでは、両側の視床下部という場所に炎症が広がることがありますが、これによって「過眠症」という症状が生じることがあります。視床下部に存在する神経細胞からのオレキシン分泌が低下することで発症すると考えられていますが、「ナルコレプシー」という病気と病態が類似しています。

f0183250_2203422.jpg日中の耐え難い眠気が特徴で、あり得ない状況で眠ってしまいます。意識障害と見誤られることが多いですが、起きているときは意識がはっきりしているのが特徴です。NMOでこの過眠症が生じた場合には通常、パルス療法で回復します。したがって、NMOの患者さんで日中の眠気があまりにも酷い場合には、脳のMRI撮像が勧められます。

ただし、NMOの患者さんのほとんどがプレドニンなどのステロイドを服用されており、このプレドニンなどのステロイドによっても睡眠障害が生じます。ステロイドを服用中の患者さんの多くが、夜間中途覚醒し、不眠を生じています。これによって日中の眠気が生じることがあります。

また、痛みやしびれに対して用いるテグレトールやリボトリールなどの抗痙攣剤、トレドミンなどの抗うつ剤、痙性に対するテルネリンやリオレサールなども日中の眠気の原因になります。このような薬を日中に服用されている患者さんはくれぐれも車の運転など危険な状況を避けるようにして下さい。


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by multiplesclerosis | 2010-11-13 22:03 | 講演会報告
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