第22回日本神経免疫学会
3月17日から19日の3日間、東京大手町の日経ホールで第22回日本神経免疫学会が開催されました。今会の会長は国立精神・神経センターの山村隆先生です。
この規模の学会としては異例の7人もの海外からの大物招待演者があった他、国内からも著名な免疫学者が招待され、すごく充実した3日間を過ごすことが出来ました。
中でも、MSの基礎研究でトップクラスの業績を上げているVijay Kuchroo教授、Howard Weiner教授、David Hafler教授、Scott Zanvil教授らの講演は海外の学会でも滅多に聴くことが出来ないような内容でものすごく刺激的でありました。
山村先生のご意向が存分に反映された学会という印象で、特別講演やシンポジウムもTh17と呼ばれるT細胞の病態に関するものが多く、3日間でかなりTh17に関する知識を整理することが出来ました。会場が3つにわかれた都合で私は拝聴できませんでしたが、学会賞を受賞された大阪大学の中辻先生や神経センターの大木先生のご演題もTh17に関わるものであったことは偶然にせよ、今回の学会の特徴が表れていたように思います。
これまでの数年間は抗アクアポリン4抗体に関連した視神経脊髄炎の話題が中心となっていた神経免疫学会でしたが、今年はTh17を中心としたMSの免疫病態、ナタリズマブやリツキサンなどの生物学的製剤や新規治療薬に関する話題が中心となり、久しぶりにとても勉強になったと実感した学会でした。
さらに、当講座の大学院生の西山修平先生が発表した演題が唯一NMO関連でYoung Neuroimmunologist賞を受賞したのは、われわれにとって非常に励みになることでした。西山先生の他にも、神経センターの宮崎先生や北海道大学の廣谷先生など、毎年一緒に飲み合う仲間が賞を受賞したこともとても嬉しいことでした。
今年も初日の17日の夜にMS診療に携わる全国の若手の研究者が集まって酒を飲み交わしました。この集まりの存在を励みにして若いMS研究者が全国で頑張ってくれれば、日本のMS研究の将来は更に明るいものになるに違いありません(少し言いすぎでしょうか)。
この規模の学会としては異例の7人もの海外からの大物招待演者があった他、国内からも著名な免疫学者が招待され、すごく充実した3日間を過ごすことが出来ました。
中でも、MSの基礎研究でトップクラスの業績を上げているVijay Kuchroo教授、Howard Weiner教授、David Hafler教授、Scott Zanvil教授らの講演は海外の学会でも滅多に聴くことが出来ないような内容でものすごく刺激的でありました。
山村先生のご意向が存分に反映された学会という印象で、特別講演やシンポジウムもTh17と呼ばれるT細胞の病態に関するものが多く、3日間でかなりTh17に関する知識を整理することが出来ました。会場が3つにわかれた都合で私は拝聴できませんでしたが、学会賞を受賞された大阪大学の中辻先生や神経センターの大木先生のご演題もTh17に関わるものであったことは偶然にせよ、今回の学会の特徴が表れていたように思います。
これまでの数年間は抗アクアポリン4抗体に関連した視神経脊髄炎の話題が中心となっていた神経免疫学会でしたが、今年はTh17を中心としたMSの免疫病態、ナタリズマブやリツキサンなどの生物学的製剤や新規治療薬に関する話題が中心となり、久しぶりにとても勉強になったと実感した学会でした。
さらに、当講座の大学院生の西山修平先生が発表した演題が唯一NMO関連でYoung Neuroimmunologist賞を受賞したのは、われわれにとって非常に励みになることでした。西山先生の他にも、神経センターの宮崎先生や北海道大学の廣谷先生など、毎年一緒に飲み合う仲間が賞を受賞したこともとても嬉しいことでした。
今年も初日の17日の夜にMS診療に携わる全国の若手の研究者が集まって酒を飲み交わしました。この集まりの存在を励みにして若いMS研究者が全国で頑張ってくれれば、日本のMS研究の将来は更に明るいものになるに違いありません(少し言いすぎでしょうか)。
by multiplesclerosis
| 2010-03-20 00:02
| 学会報告