PEG化インターフェロン
米国のバイオジェン・アイデック社は、再発寛解型多発性硬化症に対するPEG化インターフェロン・ベータ-1a(BIIB017)の第3相試験(ADVANCE trial)を開始すると発表しました。
インターフェロン・ベータは比較的不安定な蛋白質で、経口投与ができない上に、頻回に注射をする必要があります。発売後10年以上経過しているアボネックス(インターフェロン・ベータ-1a)は週に1回の筋注で、隔日投与のベタフェロン(インターフェロン・ベータ-1b)と比較して投与頻度が少ないことが利点でしたが、筋肉内に注射するため長めの針を使用する必要がありました。
バイオジェン・アイデックは、これまでのインターフェロン・ベータ-1aをポリエチレングリコール(PEG)と結合させ、体内での分解を抑制させることで、2週ないしは4週に1度の皮下注でも同等以上の効果が得られることを示しており、これまで以上にMS患者の自己注射の負担が軽減できるとしています。
インターフェロンのPEG化はすでにC型肝炎に対するインターフェロン・アルファですでに効果が実証されており、PEG化インターフェロン・ベータ-1aが月に1~2回程度の皮下注でアボネックスと同等の効果が得られるとすれば、first lineの治療として、より導入しやすくなるのは間違いないでしょう。
Biogen Idec Announces First Patient Enrolled in the Global Phase III Study of PEGylated Interferon Beta-1a for Relapsing Multiple Sclerosis
インターフェロン・ベータは比較的不安定な蛋白質で、経口投与ができない上に、頻回に注射をする必要があります。発売後10年以上経過しているアボネックス(インターフェロン・ベータ-1a)は週に1回の筋注で、隔日投与のベタフェロン(インターフェロン・ベータ-1b)と比較して投与頻度が少ないことが利点でしたが、筋肉内に注射するため長めの針を使用する必要がありました。
バイオジェン・アイデックは、これまでのインターフェロン・ベータ-1aをポリエチレングリコール(PEG)と結合させ、体内での分解を抑制させることで、2週ないしは4週に1度の皮下注でも同等以上の効果が得られることを示しており、これまで以上にMS患者の自己注射の負担が軽減できるとしています。
インターフェロンのPEG化はすでにC型肝炎に対するインターフェロン・アルファですでに効果が実証されており、PEG化インターフェロン・ベータ-1aが月に1~2回程度の皮下注でアボネックスと同等の効果が得られるとすれば、first lineの治療として、より導入しやすくなるのは間違いないでしょう。
Biogen Idec Announces First Patient Enrolled in the Global Phase III Study of PEGylated Interferon Beta-1a for Relapsing Multiple Sclerosis
by multiplesclerosis
| 2009-06-23 07:36
| ニュース