マクドナルド診断基準の改訂が始まる
MSの診断基準として国際的に治験や臨床研究に広く用いられているマクドナルドの診断基準(McDonald Criteria)が今年から来年にかけて2度目の改訂が行われることになり、藤原がこの基準の国際委員会(International Panel)のメンバーとして改訂作業に参加することになりました。
今回の改訂のポイントは以下の2つです。1つ目の課題は、これまでの診断基準の中で注目されていなかった特異な患者群(Special populations)をどう扱うかです。これはおそらく最近MSとの相違が明確になってきた視神経脊髄炎(NMO)や成人のMSと異なる特徴を持つ小児のMSなどが取り上げられることになるでしょう。2つ目の課題は、MSの各臨床病型の定義と予後に関するMRI所見や他の基準を検討することです。
これから改訂の準備作業が徐々に始まり、来年春に国際委員会の会合で問題点を議論して最終的な文章をまとめあげることになります。
他の国際委員会のメンバーはすべてヨーロッパとアメリカ、カナダの専門家です。したがってNMOは間違いなく取り上げられると思いますが、それ以外にMSとしての本質は変わらないにしても欧米のMSと異なる日本人やアジアのMS症例の特徴などを若干でも盛り込むことになるかどうかは現時点ではわかりません。(例えばマクドナルドの診断基準の中のMRIの基準はヨーロッパのMS症例をもとに作られており、これが日本人のMSでも同様に有用かどうかは明らかではありません。)
しかしとにかく日本やアジアの声を反映させることは大事だと考えています。ご意見、ご提案があればどうぞご連絡ください。
今回の改訂のポイントは以下の2つです。1つ目の課題は、これまでの診断基準の中で注目されていなかった特異な患者群(Special populations)をどう扱うかです。これはおそらく最近MSとの相違が明確になってきた視神経脊髄炎(NMO)や成人のMSと異なる特徴を持つ小児のMSなどが取り上げられることになるでしょう。2つ目の課題は、MSの各臨床病型の定義と予後に関するMRI所見や他の基準を検討することです。
これから改訂の準備作業が徐々に始まり、来年春に国際委員会の会合で問題点を議論して最終的な文章をまとめあげることになります。
他の国際委員会のメンバーはすべてヨーロッパとアメリカ、カナダの専門家です。したがってNMOは間違いなく取り上げられると思いますが、それ以外にMSとしての本質は変わらないにしても欧米のMSと異なる日本人やアジアのMS症例の特徴などを若干でも盛り込むことになるかどうかは現時点ではわかりません。(例えばマクドナルドの診断基準の中のMRIの基準はヨーロッパのMS症例をもとに作られており、これが日本人のMSでも同様に有用かどうかは明らかではありません。)
しかしとにかく日本やアジアの声を反映させることは大事だと考えています。ご意見、ご提案があればどうぞご連絡ください。
by multiplesclerosis
| 2009-04-07 20:14
| ニュース