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第21回日本神経免疫学会学術集会

3月12日、13日の2日間、大阪の国際会議場で日本神経免疫学会の学術集会が開催されました。この学会では免疫性神経疾患の病態解明に向けた基礎研究から治療を含めた臨床研究までの幅広い研究発表がなされます。対象疾患はMSやNMOのほか、重症筋無力症、ギランバレー症候群やCIDPなどの免疫性末梢神経疾患、HAM、炎症性筋疾患などが含まれます。

MSやNMOに関する研究発表が最も多く、特に最近はNMOや抗アクアポリン4抗体に関する演題が目立っています。今年はMSやNMOの治療に関する大きな進展はありませんでしたが、NMOの急性期(再発時)治療において、ステロイドパルス後早期の血液浄化療法適用の有用性を強調する発表がいくつか見受けられました。

第21回日本神経免疫学会学術集会_f0183250_0134841.jpg一方で、MSにおけるインターフェロン・ベータの早期治療開始の有用性を実証する報告があるなど、発症早期でのMSとNMOの鑑別の重要性を改めて認識させられる学会になったように思います。

12日の夜には全国のMS研究者の中でも比較的若手の仲間で懇親会を開催し、情報交換を行いました。北は北海道から南は九州まで、35人ものMS研究者が集まり、これからの日本のMS研究の発展のため、MS患者さんのためにお互いに協力しあっていくことを語り合えてとても有意義な夜でした。


by multiplesclerosis | 2009-03-14 00:13 | 学会報告
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